岡崎慎司さんが日本代表にエール パリ五輪は「オーバーエージなしでいい」 W杯最終予選は「緊張感があるグループの方が」
サッカー元日本代表で今季限りで現役を退いた岡崎慎司さん(38)が1日、大阪・住之江区のミズノ本社で取材に応じ、自身とミズノとの関わりや現在の代表活動、今後の指導者生活について語った。 ミズノのブランドアンバサダーとして現役生活最後のスパイク「ウェーブカップ」を紹介。過去に履いていたモデルの復刻版で「1回原点に戻るじゃないけど、歴史の中でも自分が1番違和感なく足にフィットするのは、記憶にあったのはやっぱりウェーブカップだった」と回顧した。 3日に控えたパリ五輪サッカー日本代表メンバー発表を前に「個人的にはオーバーエージなしでいい」と語った。自身は2008年の北京五輪に出場し1得点。「自分がそれで救われた。(オーバーエージが)入っていたら多分外れていた」と回顧した。シントトロイデンで山本や鈴木、藤田らパリ世代と時間をともにしたこともあり「ああいう舞台を経験するのは若いうちに絶対必要」と現世代の活躍に期待を寄せた。 6月27日にはW杯アジア最終予選の組分け抽選ゲストとしてマレーシアで抽選を務め、タイを経由してこの日帰国したばかり。日本は豪州、サウジアラビアなどと同組になり「めちゃくちゃ強い組に入れたいと思っていた。もういないので、僕は」と笑顔を浮かべた。「予選で落ち着いたら駄目。緊張感があるグループの方が絶対上がっていける」と話し、チーム内の競争が好循環を生むと指摘。期待の選手に中村を挙げ「経歴で言うと苦労しているじゃないですか。ああいう選手がもっと活躍して上に上がってほしい」と語った。 今後は指導者として、自身が創設したドイツ6部バサラ・マインツで指揮を執る。UEFA Bのライセンスを取得するために英国で研修を積んでいる。 「経歴は自分が一番上なんですけど、その(受講者の)中で言ったら自分が一番下。英語は全然わからないし、話し合っているのをただ頷くしかできないけど、それがまた悔しい気持ちを蘇らせてくれている」と環境に苦戦しつつ、現役時代と変わらない向上心で自らを奮い立たせていることを明かした。「プロ(ライセンス)取得に10年かかってもいいと思っています」と尽きない情熱でサッカーに向き合っていく。