大谷翔平3戦連発23号“ゴジラ超え”7戦連続打点「いい眺め」47発ペース“大谷超え”も視野
<ドジャース7-2エンゼルス>◇22日(日本時間23日)◇ドジャースタジアム 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)22日(日本時間23日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、今季2度目の3戦連発となる23号2ランを放った。古巣エンゼルス戦に「1番DH」で出場し、4打数1安打2打点で快勝に貢献。7試合連続打点はヤンキースなどで活躍した松井秀喜を抜き、日本人メジャー新記録となった。シーズン47発ペースは21年の自己最多を上回る勢い。「シティー・コネクトユニホーム」を着用し、LAのスター選手として期待に応えるパフォーマンスを見せた。 【一覧】大谷翔平の今季本塁打データ “LAの星”が、夜空に白球をかっ飛ばした。大谷は1-0の3回無死一塁、右腕プリーサックの真ん中スライダーを捉えた。3戦連続、前夜に続く確信歩きで、自ら右中間に描いたアーチを見上げた。飛距離459フィート(約140メートル)、打球角度24度、打球速度115・5マイル(約186キロ)。「打球速度的には素晴らしい打球だったと思う。いい角度で、いい眺めだった」と、珍しく自画自賛の1発に酔いしれた。 7試合連続打点で、メジャーの日本人では“ゴジラ松井”の連続最長記録を塗り替えた。直近7戦で6発。シーズン47発ペースは、21年の自己最多46本塁打を更新する勢いで、“大谷超え”も見えてきた。連日の本塁打をベンチで見届けたロバーツ監督は、思わず「Wow!」と驚きの表情。試合後は「とてもいい感覚なはず。彼は自分の状態も非常にうまく管理できている。打率、本塁打、打点もトップに近づいている。とても特別な数週間になり、彼以上の選手はいない」とうなった。 この日は、移籍後初めて「シティー・コネクト」ユニホームを着用しプレーした。クリーム色をベースに、カラフルな無数の小さな星が描かれている。“ドリーマーズ(夢を追う人々)の街・ロサンゼルス市”をコンセプトに、ナイキ社と共同企画した特別ユニホームだ。約1カ月前、同市は5月17日を「大谷翔平の日」と制定。LAのスター(星)として大谷も夢を追う。試合後のヒーローインタビューでは「勝って、いいゲンがかつげるかなと思うので、次もしっかり勝ちたいと思います」と、さわやかに意気込んだ。 シーズンでは初の古巣エンゼルスとの2連戦で2発、4打点と躍動した。初戦は惜敗したが、2戦目は快勝。「オフェンスも良かったですけど、何より(先発の)グラスノーが素晴らしいピッチングだったので、そこに尽きる」と、今季からタッグを組むチームメートをたたえた。絶好調の勢いが加速する6月男。ワールドチャンピオンの夢に向かい、さえぎるものは何もない。 ◆大谷の記録 大谷が3回に放った23号2ランは飛距離459フィート(約140メートル)の特大弾だった。前日の22号は455フィート(約139メートル)を記録しており、2戦連続で450フィート(約137メートル)超え。MLBのサラ・ラングス記者によると、スタットキャストが導入された15年以降、ドジャースタジアムではこれまで450フィート以上の本塁打が14本しか出ておらず、メジャー30球場で2番目に少ないが、大谷はすでに4本目。2本以上放っている唯一の選手だ。また、7試合連続で打点と得点を記録したのは、球団では78年レジー・スミス以来、46年ぶり。 ▼大谷が日本選手初の7試合連続打点。過去最長だった松井秀喜(ヤンキース=3度)の6試合を更新した。 ▼日本選手の3試合連続本塁打は最長タイで10度目。松井秀が2度、大谷が8度記録しており、ドジャース移籍後は5月4~6日以来2度目。 ▼大谷のここまでの年間ペースは198安打、47本塁打、116打点、32盗塁。本塁打は21年に自身が記録した日本選手最多の46本を上回っており、打点も日本選手最多の116点(05年松井秀)に届く可能性がある(ペースは小数点以下切り捨て)。