日南の宿舎に入った常広（撮影・市尻達拡）

　広島のドラフト１位・常広羽也斗投手（２２）＝青学大＝が５日、６日から宮崎県日南市で行われる２軍キャンプに向けて現地に入った。４日にブルペン入りして最速１４８キロを計測したが、状態は「半分にもいっていない」と分析。今後は状態を上げ、１４日から沖縄で行われる１軍キャンプの合流を目指す。 【写真】持つ手が必死そう！　他の新人はうなぎのつかみ取りを満喫 　黒いスーツにえんじ色のネクタイでビシッと決め、宮崎・日南市に足を踏み入れた。常広は「いよいよキャンプが始まるんだなっていうワクワクした気持ちです」と胸の高鳴りを抑えながら言葉を並べた。 　２軍は６日から１軍と同じ日南市内でキャンプを行うが、１軍は１４日から２次キャンプ地の沖縄へ移動する。右腕は「目指すところは１軍なので、目指していきます」と目標を設定。今後１週間で状態を上げ、沖縄帯同を狙う意思を示した。 　１年目は２軍キャンプスタート。１日から由宇練習場で練習を行ってきた。ここまで学業の影響で調整が思うように進まなかったこともあり、慎重に段階を踏んできた。徐々にエンジンをかけ、４日に初のブルペン入り。「まだまだ半分にもいっていない」という状態の中、最速１４８キロを計測。ポテンシャルの高さを見せつけた。 　投球翌日も体に異常はなし。「可動域の部分でもまだ動いていないところがある。変化球も練習しないといけない。２カ月間ブルペンに入っていなかったので、ブランクをつぶしていきたい」。状態を上げながら課題をクリアしていく考えだ。 　即戦力として期待されているが冷静だ。「焦りは特にない。まだやることはたくさんあるので」。一つずつ壁を乗り越え、逆転での沖縄行きの切符をつかみ取る。