【ヴィクトリーナ姫路】悲願の初優勝! 「悔しさが強くしてくれた」
■感謝の気持ち
<各選手・関係者のコメント> *宮部藍梨(アタックとブロックで13得点) 「ヴィクトリーナに入ったシーズンに(V2に)降格した。経験した悔しい思いは間違いなく自分たちを強くしてくれたと思う。みんなで励まし合いながら、前に進めてきたのはすごく嬉しい」 *櫻井美樹(生え抜き7年目 決勝はフル稼働) 「チーム創設から下位が長く降格もしたが、家族、ファンの皆さんがどんな時も応援してくださったのが、この今の結果に繋がっている。感謝の気持ちでいっぱいです」 *田中咲希(生え抜き7年目 全試合に先発) 「(きょうは自身は)スタートの所でうまくいかなかったが、代わって入ったアナ・フヂゲル選手が活躍してくれ、ワンチームで勝てたと思う。(皇后杯は)1戦1戦、心こめて戦い抜けたと自信を持って言える」 *松本愛希穂(前キャプテン) 「日ごろの練習が実って良かったと思います」 *関口博之GM(ジェネラルマネージャー) 「日本一になるぞ、なるぞ、と姫路市民の皆さんの前で言い続けて、本当にこんなことになりました。スタッフ・選手、みんなが姫路に集まってくれたおかげで日本一になれた。感謝です」 *上原光徳 球団社長 「最高でした。バレーボールの歴史を塗り替えたと言うか、インパクトがあると思う。チームを誇りに思います」
■実った「100%」
チームを日本一に導いたアヴィタル・セリンジャー監督はオランダ女子代表チームなどを率いた“名将”。 昨年、V2に落ちたヴィクトリーナ姫路の監督に就任し、「練習も試合も100%の力で取り組む」精神を選手たちに植え付けた。 蘇ったチームはV2を全勝優勝し、SVリーグもここまで11勝5敗の好成績。 そして皇后杯を制した。 ------- <セリンジャー監督のコメント> 「決勝を戦った経験がある選手は2人ぐらいで、ほぼ全員が初めてだった。 (2セット先取されて)選手たちはいい意味で開き直り、もう失うものは何もないと緊張感がほぐれ、そこから自分たちを取り戻して、逆転することができたと思う。 とにかく選手には『勝ち負けを気にするな、1本1本、ワンプレーに集中してやっていけば、必ず私たちのリズムが来る』と作戦タイムで言い続けた。 3セット目ぐらいからプレッシャーが相手に行って、私たちの方に勢いが来たと感じた。 5セット目はシーソーゲームだったが、ここで絶対1本取らなければいけない時の井上選手の本能的な能力が素晴らしかった」
■再びSVの戦いへ
皇后杯での中断を経て、12月28・29日にSVリーグ戦が再開する。 5位のヴィクトリーナ姫路は、ヴィクトリーナ・ウインク体育館に10位・クインシーズ刈谷を迎えて戦う(28日は13時5分、29日は14時5分に試合開始)。 “2冠目”、SVリーグ優勝をめざして2025年も戦う! (浮田信明)