「閉館はショック」福岡空港近くの憩いの場「万葉の湯」最終営業日も別れ惜しむ多くの入浴客
利用客 「閉館ということで、最後の温泉を楽しみに来ました。食事もおいしい、ビュッフェがあって。また復活してください」 「小さい子からお年寄りまで利用できる。他にこういう施設ってないじゃないですか、博多とかこの近くで。だからそういう施設がまた出来たらいいなと思っているんですけど」 不動産関係者などによりますと、売却先は、パチンコ店やゴルフ場、フィットネスジムなどを手がけるレジャー・アミューズメント企業の「ユーコーラッキーグループ」で、10月にも工事がはじまる見込みです。 ■減少続く公衆浴場 厚生労働省の調査によりますと、1995年には全国におよそ10万あった公衆浴場ですが、27年後の2022年はおよそ2万3000施設と、急激に減少しています。 おととし以降に福岡市内で閉館した主な温浴施設です。 一方で、福岡市内におととし以降にオープン、またはリニューアルした温浴施設はこちら。 サウナ施設が多くなっています。先月リニューアルした早良区の「ふくの湯」もサウナを強化しました。 ■サウナブームの中でもコスト高騰が負担に 温浴施設コンサルタント「楽楽ホールディングス」の太田広さんは人気温浴施設の閉館が増えている理由について次のように話しています。 ・サウナブームの利用者は20代~30代が大半。 ・コロナ禍で高齢者が大型温浴施設を敬遠したこともあり老朽化した施設は 若い世代向け・サウナが充実した施設にリニューアルが求められている。 ・しかし、お湯を沸かしたり、サウナを温めたりする重油・電気・ガスなどの コストが高騰し、 これらの価格が少し上がるだけで月100~300万円の負担増になる。 ・そのため施設維持を断念するケースが増えている。
RKB毎日放送