近そうだし余裕……つくば→成田空港を路線バスで行こうとしたら遠すぎたってマジ!?
■駅から駅へと渡り歩く
翌日、TXつくば駅前の「つくばセンター」バスターミナルで最初に利用するのは、JR常磐線の土浦駅まで行く、関東鉄道が運行する路線だ。 11時ちょっと前の便に乗車して、元京成バスの中型ロング車・2004年式の日野レインボーHRに30分くらい揺られると、土浦駅のバスターミナルに着いた。運賃は570円。 見出したルートでは、成田空港へ向かうにはこの土浦駅が重要な経由地になる。次のバスまで40分ほどの待ち時間。周辺散策でもして時間を潰したいところであったが、なにしろ9月の炎天下、待機(避難)場所を探すのにちょっと苦労した。 続いて登場するのがJRバス関東の路線。土浦から江戸崎という所まで行く「霞ヶ浦線」が通っており、これに乗車する。平日のお昼時ながら、席がまんべんなく埋まるくらいの利用があった。 車両は大型路線車のいすゞエルガ。2005年式だそうで、エルガとしては割と初期に作られた部類に入る。バスが駅前を出発すると、だんだん住宅密集地を離れて郊外感が出てくる。 路線名にあるよう霞ヶ浦の方を通ることは通るものの、湖畔からは少し離れていて、あまり湖は見えない。ちょっと距離があり、終点の江戸崎まで50分かかる。運賃は850円。
■そりゃあ直に行けないハズだわ
江戸崎に着くと、10分ほどの待ちを挟んでまた別のバスに乗り換える。ここから利用するのは桜東バスの「江戸崎・佐原線」。路線名の通り、JR成田線の佐原駅まで行ってくれる。 佐原までコマを進めると成田を通り越してしまうため、かなり大回りしていることになる。それもそのはず、単純ながらも超重要な"あの存在"を忘れていた。 つくばがあるのは茨城県で、成田空港は千葉県。その間を隔てるのが利根川。距離が近そうに思えても県境という見えない壁が聳え立つ限り、直で行く路線バスが全然無くたって不思議じゃない。 その中で江戸崎・佐原線はそのまま利根川を渡ってくれる希少で頼もしい存在。当日は元川崎鶴見臨港バスの中型路線車、いすゞエルガミオ(2004~07年のタイプ)が充当されていた。