【びわこボート G3イースタンヤング 優勝戦】豊田健士郎 ヒヤヒヤ逃走も“三度目の正直”王道V
ボートレースびわこのG3「第11回イースタンヤング」優勝戦が行われ、豊田健士郎(28=三重)がインから逃げて今年6度目のV、そして9月18日から桐生で開催されるG1ヤングダービーへの優先出場権を獲得した。 最後はゴール前で関浩哉に詰め寄られたとはいえ、“決まり手”は逃げ。豊田はヒヤヒヤの勝利だったが、1周1マークを先に回ってからは一度も抜かれることはなかった。 「同期なのに、関にあおり運転されましたよ(笑い)。道中で2回も当たってましたね。ステアリングバーもおかしくなったのかな。1周1マークだけは完璧なターンができたけど、こんなに疲れたレースをしたのは人生で初めてかもしれないです」 ジョークを交えながらレースを振り返った。 びわこでの優勝戦1枠は前回も前々回も2着に敗れているだけに、今回は期するものがあった。 「三度目の正直になりましたね。びわこで初優勝できてうれしいです」と予選首位通過からの王道Vを見事に完成させた。 今年はすでに6V。そして現在はからつ→多摩川に続いての3節連続Vと絶好調だ。 「地元の津で自信を持っているペラが他場でもいいんですよ。いいリズムで行けますね」 ヤングダービーはまだ先の話として「次の戸田で結果を出したい。そこでいい流れをつくって、地元の(ボートレース)甲子園に挑みたい」。まずは目の前のレースに全力投球、そして地元の大舞台へと挑む。 ◇豊田 健士郎(とよだ・けんしろう)1996年(平8)3月13日生まれ、三重県出身の28歳。115期生。通算Vは今回で21回目。今年3月のクラシック(戸田)でSGデビューを果たしている。同期には佐藤隆太郎、仲谷颯仁、関浩哉ら。1メートル67、52キロ。血液型O。