中高年ネット民がいきなりドハマリした「mixi2」…広告ゼロで”平和すぎる”SNSの「意外な弱点」
早くも「mixi2離れ」か?
課題は他にもある。mixi2の最大の特徴「広告ゼロ」が、裏を返せばマネタイズの面では足を引っ張る。 「今は広告を入れないところが受けていますが、一般的には広告ありのビジネスモデルでないと成立しづらいので、気がかりですよね。だからといって、広告を入れたら他のSNSと一緒になってしまう。 また、他のSNSがバズった投稿をレコメンドするのはユーザーの回遊率を上げるためですが、mixi2にはそれもない。投稿がバズりづらいSNSにインフルエンサーが参入するメリットもないですし、いろいろ新しい試みをしないと、マネタイズは厳しいかもしれません」 一方、前出の編集者は早くもユーザーの「mixi2離れ」を指摘する。 「年末年始の9連休が影響しているのかもしれませんが、今年になってからフォロワーが投稿する量が一気に減ったという印象があります。同業者関連のコミュニティに参加しても、一通りみんなの自己紹介が終わったあとは、イベント一つ企画されることもなく“閉店”状態です。 ユーザーにとって、Xでバズったときのように大量のいいね!を獲得するような“報酬”もない。身近な人とのゆるい交流で満足し続けられる人がどれだけいるのか。サービス開始時点よりもだいぶ静かになったタイムラインを見て、このままではClubhouseの二の舞いになるんじゃないか、という思いがよぎりました」 他のSNSとは違った戦略で、独自のポジションを確立しつつあるmixi2。しかし、この「平和」な空間を維持するのには、運営側のさらなる施策と、なによりもユーザー自身が積極的に盛り上げる姿勢が必要と言える。
マネー現代編集部