『リングフィット アドベンチャー』発売5周年。RPGの要素を取り入れた新機軸フィットネスソフト。発売直後から人気が爆発した【今日は何の日?】
※本記事は、2023年10月18日にアップした記事を再編集したものです。 冒険をしながら、楽しくフィットネス! 【記事の画像(8枚)を見る】 2019年(令和元年)10月18日は、Nintendo Switch用ソフト『リングフィット アドベンチャー』が発売された日。本日で発売から5周年を迎えた。 『リングフィット アドベンチャー』は任天堂から発売されたフィットネスゲーム。発売直後からずっと品薄状態が続いていたほどの人気タイトルで、女優の新垣結衣さんが出演したテレビCMも大きな話題を呼んだ。CMで新垣さんが運動に励む姿を観るたびに、「自分もがんばろう!」とパワーをもらったユーザーも多いだろう。 一部のゲームファン的には、2021年8月11日から15日にかけてオンライン開催された“RTA in Japan Summer 2021”にて、本作のチャレンジが最高潮の盛り上がりを見せていたのが記憶に新しいのでは? 『リングフィット アドベンチャー』はファンタジー世界を冒険していくRPGに現実で行うフィットネスの要素を組み込んだゲーム。なかでもユニークなのは輪っか状のコントローラー“リングコン”と太ももに装着する“レッグバンド”の双方にJoy-Conを装着して操作を行っていく点だろう。 腕、肩、胸、お腹、足などの部位に掛かる力や動きを感知してゲームの中のキャラクターと連動。リングコンを押し込んだり引っ張ったりすればゲームの中でも同様の動作を行い、足を上げてその場で足踏みすれば自分の分身のキャラクターが走っていくのだからなかなかスゴイ。筆者などはJoy-Conふたつでここまで正確に自分の動きをトレースするのかと思わず感心してしまった。 メインとなる“アドベンチャー”は、ステージクリアー型のゲームモード。プレイヤーは美しい景色のフィールドを駆け巡りながら襲い来る敵を蹴散らし、ワールドの最後に待ち受ける最強の魔物ドラゴを倒していくのだが、おもしろいことに移動やバトルがすべてフィットネスになっている。 ひと口に移動と言ってもただ走るだけでなく、階段や水の中を進んだり、高所からジャンプしたり。崩れる床を駆け抜けたと思えば、カヌーを漕がされたりと、アスレチック以上に大忙し。冒険をともにする相棒“リング”を引っ張ってコインを吸い取りつつ、押し込んで空気砲を放って障害物を破壊したりする必要もあり、この時点で相当な運動量。筆者は「どれくらいハードなフィットネスを求めてますか?」という最初の質問で見栄を張ってしまったのを即刻後悔した記憶がある。 バトルはターン制なのだが、攻撃手段が“スクワット”や“ニートゥチェスト”といったトレーニングメニューになっていて、こなすことで敵にダメージを与えられる。逆に敵の攻撃は“腹筋ガード”で被ダメージを軽減する寸法だ。属性の概念もあり、かなりしっかりしたRPGバトルが味わえるのだから恐れ入る。 運動をしている感覚も当然あるのだが、それ以上にRPGで遊んでいるという思いも強く感じられるのが『リングフィット アドベンチャー』の優れているところ。レベルアップや装備品、スムージーなどの簡単なクラフト要素といったようなものも、ゲーム感覚を一層強めることに貢献しているんじゃないかな。 フィットネスというのは継続して続けられるかが大きな問題だと思うが、本作はゲーム好きが楽しく毎日プレイできる要素がてんこ盛り。相棒のリングがやたらと褒めちぎってくれる点もモチベアップに繋がっていい感じだ。本作を未経験の人はチャレンジしてみるのもいいだろう。