犬好きだけど猫も好きな私が見つけた 犬と猫が決定的に違うところと見習うべきところ
犬と猫の決定的な違いとは
他にも運動神経や体の大きさなど、犬と猫の違いは色々あるが、決定的な違いは「エサに釣られるかどうか」ではないかと思う。 ご存じの通り、犬はめちゃくちゃエサに釣られる。トレーニングをする際にも、初期は出来たらおやつを一粒あげることからスタートするし、何か言う事を聞いてほしいときはおやつで釣る飼い主は多い。 私も富士丸と暮らし始めた頃は「しつけ」が重要だと思い込んでいたから、オテ、オスワリ、マテなど出来たらおやつをあげていた。けれどあるとき、おやつで釣られる富士丸も、おやつで釣る自分も妙にむなしく感じたので、一切やらなくなった。 大吉と福助におやつをあげることはもちろんあるが、その見返りに何かをやらせることはない。 しかし、猫はそもそもエサに釣られない。人間が手にしたおやつがほしいときは「それ、早くよこしなさいよ」となり、それを与えられることによって何かをやるつもりなんて一切ない。そこが犬と猫で最も違う点ではないだろうか。
彼らを見習いたいところ
これはどちらが優れていてどちらが劣っているという話ではない。むしろ、どちらも見習うべき部分が多いと感じている。 人間はエサで釣られる側だし、状況によってすぐにコロコロ変わる。犬もエサで釣られるが、裏切ることはない。よく映画やドラマなどで悪の組織が「この中にサツのイヌがいる」という場面があるが、犬はそんな器用ではない。 常に飼い主が好きでそばに居たいから、一時的に他人の家で暮らして「懐いているフリをする」なんて到底出来ないのだ。だからその例えは犬に対して失礼だと昔から思っている。 それに犬はわりと感情がそのまま表情に出るからうそがつけないし(演技はたまにするけど)、けなげなところがある。人をだましたり、利益のために平気で裏切ったり出来る人間とは大違いなのである。 どんな相手でも屈することなく、己を曲げることのない猫もすごい。人間社会ではそんなことは不可能ではないかと思うくらい様々なしがらみがあるが、猫はさらりとやってのけている。そう考えると、私も含めて人間は愚かで、犬や猫の方がはるかに立派だなと思うことがよくある。私は犬と暮らしているが、猫のように生きられたら、と憧れている。