西田ひかる 所有するクラシックカーを初披露 長嶋茂雄の元愛車とは
一念発起して限定解除へ
「結婚してしばらくしてから、夫の実家にはマニュアルの素晴らしいクルマがあるのにAT限定免許を持っている自分が運転できないのは非常に残念だと思うようになったんです。そこで結婚した当時はアメリカで暮らしていましたが、仕事の関係でしばらく日本に滞在するタイミングがあったので、教習所に再度通いAT限定を解除して、マニュアル(MT)も乗れるようにしました。アメリカに戻ってからその事を夫に話すと凄く喜んでくれて、それなら忘れないうちにMT車を乗ろうということになり、『ミニ・コンバーチブル』を探してくれて、毎晩、夕食後がマニュアルの練習をする時間でした」 西田さんの記憶だと、MTの特訓をおこなったのは長男が生まれる前の2004年から2005 年にかけて。ということは、BMW傘下になって復活した、第1世代のミニコンバーチブルだろう。 「子どもの頃の夢はミニ・クーパーだったので、それとは形が違うけれどミニに乗れたことがうれしかったですね。シルバーのコンバーチブルでした。ただ、当時暮らしていたサンディエゴは坂の多い街で、坂道発進のたびに『だれも後ろに来ないで!』と、祈っていました。でも、マニュアルに慣れてくるにつれて、運転するのが楽しくなってきたんです。クルマを自分で動かしている感じがあるのでいいですよね」 こうしてマニュアルトランスミッションを操るようになると、クラシックカーに乗る機会も増えてくる。2006年に帰国すると、西田さんが夫婦でクラシックカーのイベントに参加する姿が目撃されるようになった。 「クラシックカーのラリーはすごく楽しいですね。1日中雨で、信号で止まったら傘をさすんだけれどふたりともずぶ濡れ……みたいなこともありましたが、いい思い出です。ラリー中、朝から晩まですっとふたりきりなので、お互い自分の役割を失敗することもありますが、いろいろと話もできるし、夫婦のチームワークも磨かれます」 クラシックカーに親しむようになると、恐れ多くて近寄れなかった280SLも運転ができるようになったという。 「ある程度の年齢を重ねて、ようやくこのクルマに似合うようになった気がしました。あと、アメリカで暮らしていたとき、お隣さんがこのクルマとほとんど同じ年式のSLに乗っていたんです。その家の奥様が颯爽と乗りこなしていて、あの光景を思い出すと『自分でも乗れるかな?』と、思いました。お天気がいい日には1時間ぐらいふらっとドライブに出ることもあるし、西宮の自宅から大阪ぐらいまでなら普通に乗って行きます」 夫婦でクラシックカーのイベントを楽しみ、憧れの長嶋茂雄さんの愛車だった280SLでドライブ……西田ひかるさんは、羨ましくなるようなクルマ生活を送っているのだ。