福島駅西口のピボット 来年1月末で6店舗閉店 再開時期、後継店は未定
一部店舗の閉店が検討されていた福島市のJR福島駅西口の駅構内にある商業施設「パワーシティピボット」のうち、精肉店や鮮魚店、スーパー機能を持つ店など計6店舗が来年1月31日で閉店する。改修に伴う対応で、再オープン時期や後継店は未定。西口では5月にイトーヨーカドー福島店が閉店した。市民や関係者からは今後の買い物環境を心配する声が上がる。 運営会社のJR東日本東北総合サービスが2日、発表した。閉店する6店は南側に入居する仙令平庄(鮮魚)、お肉のてらばやし(精肉)、彩マルシェS(青果)、グロッサリーコーナー(食品・雑貨)、森山(土産)、サービスカウンター。老朽化に伴い改修が必要となり閉店に至った。その他の飲食店や土産物店などは2月以降も営業する。 ピボットは1997(平成9)年4月に開業し、現在28店が営業している。2020(令和2)年3月以降、温泉施設やレストラン、居酒屋が閉店していた。
◇ ◇ ピボットの改修後の店舗構成が早期に固まらなければ、継続テナントの客足にも影響する可能性がある。あるテナント関係者は一部閉店による売り上げ減を懸念。「自分たちも営業を続けられるか、検討しなければならないかもしれない」と不安を漏らす。別の店舗関係者は「駅西口は福島の玄関口であり、福島の顔。人の流れをつくるためにも運営会社は活性化を考えてほしい」と願った。 市都市計画課の担当者は今回の改修を「集客力をより高めるための前向きなリニューアルと受け止めている」とした上で、「新店舗のオープンまでの期間はできる限り短くしてもらいたい」と要望した。週2、3回、ジム帰りにピボットを利用している市内の主婦は「イトーヨーカドーも閉店し、西口で買い物できる場所がなくなってしまう。西口で何をして過ごせば良いのだろう」と困惑した。