小池徹平“ヘンタイ不倫男”の「衝撃の過去」が明らかに。怪演のウラにある小池徹平の本音とは
不倫ドラマ史上もっとも危険な、最低最悪の不倫男より、その役に徹する小池徹平のほうが実はしたたかでは? 【画像】『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』で最低最悪の不倫男を演じる小池徹平 毎週土曜日よる11時30分から放送されている『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日)に出演する小池を見て、毎回飽きずに驚いてしまう。 イケメンの探求をライフワークとする“イケメンサーチャー”ことコラムニスト・加賀谷健が、本作第5話で“最高沸点”を記録した小池徹平の怒りの演技を解説する。
絵に描いたような高笑い
どこまでゲスいやつなんだろ。どこまでやったら気がすむんだろ。夫・岡谷渉(伊藤淳史)に気づかれたいがために、マンションの隣室を借りてまで、妻・岡谷綾香(篠田麻里子)との不貞を繰り返す。 ただしそれはまだ綾香を介した間接的なあてつけでしかない。もっと直接的な方法はないだろうか。そう考えた司馬マサト(小池徹平)は、隣人を装って渉に話しかける。 娘・岡谷心寧(磯村アメリ)の海外留学や綾香から夫の愚痴を聞かされてるなど、執ように渉を徴発しようとする。公園の池で鯉にエサをやりながら、「アッハハハ」と高笑いするマサト。この絵に描いたような高笑いが、何だか妙に耳に残るのは何故だろうか。
おぞましくも華麗な怒りの演技
こんな小池徹平を見たことがないと毎回叫びたくなるのだけれど、第5話の高笑いは、もっと複雑というか。渉を前にから騒ぎしているだけかのようで、その目は真剣そのもの。 渉が怒りをおさえ、悶えるリアクションを見て、「苦しめ、苦しむんだ」と心の中で吐き捨てる。するとマサト視点の回想となる。公園のベンチに仲良く座る渉と綾香のことを木の陰から怒りの眼差しで見つめる。 「お前だけ幸せになっていいのかなぁ」と怒りをチャージする台詞は、本作の“最高沸点”を記録。綾香との一連の不貞行為を一本線で結びつつ、渉への怒りを強烈な点で打ちつける。おぞましくも華麗な怒りの演技ではないか。
寡黙な人・小池徹平の本音
ゲストが焚き火を囲んで自由にトークする『魂のタキ火』(NHK BSプレミアム)に小池が出演したときのこと(2021年3月23日放送)。盟友である城田優が基本的にトークをリードしながら、ハリウッド映画作品でも活躍する米本学仁が個性をにじませる。 そんな3人のやり取りの中、小池は、せっせと薪を焚べる役回りに徹する。バラエティ番組などできさくな関西弁と饒舌さが印象にあったけれど、実はこんなに寡黙な人でもあったのか。 すると小池が、「あまり自分語りが好きじゃない。こういう人間なんですよわかってくださいが苦手。恥ずかしい。黙々と作業をという職人」とやっと自分のことを語る。 そっか、そういうことを考えながら演技をしている人だったのだ。本音ともいえるこの言葉から、『離婚しない男』での驚異的な怪演を紐解けるかもしれない。