脅威の「.316」 中日の右の大砲が注目集める理由 「トレードの目玉に?」の声も
現在ファームで調整中の中日・ダヤン・ビシエドが好調をキープしている。 今季は開幕1軍入りを逃がし、ファームではここまで30試合に出場して打率「.316」、3本塁打、12打点と数字を残している。 【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る チームは4月に単独首位に立った時期もあったものの、現在借金2のリーグ4位。チームにはリーグ2位の打率(.304)を誇る細川成也が気を吐くが、4番の中田翔もコンディションを加味して、休養をはさみながらの起用が続くとあって、打線に厚みを持たせる存在としても注目されている。 またビシエドといえば、今季で日本球界9年目と日本人選手扱いとなり、起用に関しても幅がきくことで、SNS上などでは「トレードの目玉に?」などと、今後活発化することが予想されるトレードの目玉になりうる存在としても熱視線を浴びている。 2018年には首位打者、最多安打のタイトルも獲得した実績を持つ。日本球界にも長く在籍していることで、どんな投手にも対応できる点も大きいとされる。 パ・リーグで単独最下位に沈む西武は現在、ともにリーグワーストのチーム得点(92)、打率(.212)と打線形成に苦しんでいる。主砲の山川穂高をFAで欠く中、活躍が期待されたヘスス・アギラ―、フランチー・コルデロの両外国人選手も不発とあって、夏場までに打線をてこ入れできる人材は欲しいところでもある。 リーグ4連覇を狙うオリックスも現在、4試合連続1得点と打線の低空飛行が続いている。昨年首位打者の頓宮裕真、広島からFA移籍の西川龍馬も現在打率2割前半と苦戦しており、起爆剤となる存在が求められている。 セ・リーグ4位の広島は開幕早々にともに内野手のマット・レイノルズとジェイク・シャイナーが故障のため離脱。右の大砲候補、末包昇大なども気を吐くが、上位浮上を目指すためには、長打力もある大砲が欲しいところではある。 ビシエドに関しては広角に打てる点、1発もあり、一塁守備に関してもハンドリングの柔らかさなどでかつてはゴールデン・グラブに輝いた実績も持つ。 年俸3億5000万円(推定)がネックとなるが、シーズン途中からすぐに適応できる助っ人も希少とあって、「即戦力」を求める球団としては魅力的な存在ともなりそうだ。 最近はウエスタンリーグの打席内容を受けて、夕刻にSNS上で様々な球団のファンが「うちに欲しい!」とアピールするのも恒例になりつつある。 今や"時の人"になりつつある、ビシエドの打棒に引き続き、注目が高まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]