女子タッグ王者が音信不通から突然引退の申し出!所属選手が1人だけになるも「私は私のやりたい闘いをやっていく」
14日(木)、シードリングが川崎の道場にて記者会見を開き、南月たいよう代表、中島安里紗、タッグ王者の笹村あやめがスーツ姿で出席。海樹リコが団体サイドへ引退の意向を伝えてきたことにより、年内最終戦となる12・28後楽園ホール大会は大幅なカード変更を余儀なくされる事態となった。 南月「お忙しい中、お集まり頂きありがとうございます。本日は皆様にご報告がございます。ウチの所属選手の海樹リコについてなんですけれども…先日、本人から“引退したい”という申し出がありまして、今後のプロレス活動においても話し合い中という状況なんですけれども…。それによりビヨンド・ザ・シー・タッグのベルトを、試合も近いということで返上させて頂く形となりました。このようなご報告になってしまい応援してくださった皆様、いろいろ面倒を見て頂いてきた皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」 中島「私にとってもすごく特別な後輩で、私に憧れて山口から出て来てくれて。練習生の頃から練習を見て育ててきた子っていうのはホントに初めてだったので、すごい残念というか…悔しい気持ちもありますし、やっぱり所属選手が少ない団体なので、参戦してくれてる選手だったり引退されたOGの方にも見守ってきて頂いてる中で、こういうような発表になってしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですし…。何より応援してくれていたお客様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。頑張らせてあげることができなくて、本当にすみませんでした」
━━海樹からの申し出はいつ頃、どのような理由で? 南月「本当に突然なことだったので…。キャリアも3年になりまして、今まで新人のところから中堅に進んでいくことや、いろいろ背負ってたものもあったと思うので。すごい考える時期ではあると思うんですね。今までも浮き沈みは大きい子だったので、そのたびに話し合ってはきたんですけども…今回はもう最終戦が(2週間後の)28日ということで時間もないので、カード変更も進めなくてはいけないので早めの発表とさせて頂きました」 ━━辞める理由について明確なものはない? 中島「その数日前まで一緒にご飯食べたりとか、練習ももちろんしてましたし…。何か私たちが気づけなかったものがあるのかもしれないですけど」 南月「突発的なものだと思うんですけども…」 中島「積み重ねですかね。私自身もそういうこと(※若手時代に1度プロレスを離れた)があったので、何かが原因というよりも積み重ねだとは思います」 ━━現状では“引退したい”という申し出を預かっている状態? 南月「はい。決定次第、発表させて頂きたいと思います。本当に…ずっと言ってきてるんですけどもプロレスは一生できるものではないので。何かこのプロレス、シードリングで得たものをリコの人生に生かしていってもらいたいというのが1番なので…。今後の人生をしっかり自分自身で見つめて考えて、進んでいってもらいたいというのが願いですね」 ━━稼働している所属選手が1人だけになってしまうが。 中島「そうですね。もともと所属も少ないですし、やることは変わらないというか。“誰かがいるから”とかそういうことではなくて、私はプロレスがやりたいからこの業界に入ってきたし、私は私のやりたい闘いをやっていくだけだと思っているので。それは変わらないと思います」 ━━逆境に燃える部分もある? 中島「いや、今はまだ正直その段階に行けてないですけど…(苦笑)。そうならないといけないなと思います」 南月「自分は全日本女子プロレスでデビューした時から新人1人でやってきた経験もありますし、このシードリング自体も、元はといえば高橋奈七永選手1人で始めた団体でもありますので。自分はもう、こういう時こそ力を発揮できる自信はありますので。やっぱり中島も言ってたように“どんなことがあっても、自分1人でもやってやるぜ”という気持ちが、団体だろうがチームだろうが1人ずつ持ってないと同じ目標には辿り着けない、見れない景色があると思うので。中島にもいろいろ負担をかけてしまうことも増えるかと思うんですけれども、一緒に頑張っていきたいと思っております」