【阪神】悪夢の7点差大逆転負けで首位陥落…岡田監督「高い高い高い言うてんのに修正でけへんのやな」先発左腕の2軍再調整示唆
◆JERAセ・リーグ DeNA11―9阪神(11日・横浜) 目を覆いたくなるような惨状だった。9―7の8回1死一塁。今季16登板でわずか1失点だった阪神・岩崎優投手(32)が、蝦名にバックスクリーン左へ同点2ランを浴びた。さらに筒香に右中間席へ勝ち越しソロを許すと、代わった岡留も牧にダメ押し弾を献上して万事休すだ。岡田監督は「でも2点あったからな」と鬼の形相。今季初黒星の左腕は、四球からの被弾が「一番ダメ」と猛省した。 ナイターで巨人が勝利し、4月20日以来の2位後退となった。最大7点リードからの大逆転負けは、2022年3月25日のヤクルトとの開幕戦(京セラD)以来。大きなダメージを受けた矢野監督が率いる当時の阪神は、負の連鎖を止めることができず、そこから悪夢の9連敗と生き地獄を味わった。 負の歴史を掘り起こしてしまった一因は、自己ワースト7失点(自責点5)で5回途中KOされた先発・伊藤将にある。3回終了時点で9―2とリードしていたが、4回以降の乱調で2点差に迫られた。初回から高めの球が目立ち「高い高い高い言うてんのに修正でけへんのやな」と指揮官。今後は「分からへんわ」と2軍再調整の可能性を示唆し、その場合の代役はビーズリーが有力候補となる。 12試合連続無失点中の桐敷は、体調不良で10日に続いてベンチメンバー外。試合後、虎将は「大阪に帰ったよ」と明かした。左腕を欠く救援陣をカバーするため、大量援護を受けた伊藤将には長いイニングを投げてほしかったが、最終的に勝ちパターンの岩崎を出さざるを得ない切迫した状況にまで陥った。拙守も出た。「だから、ランナーをためんことよ、結局な」。悪夢を繰り返してはならない。(中野 雄太)
報知新聞社