《ブラジル》姉妹が一人の男性と共同結婚生活=新しい愛の形を選んではや5年
アマゾンの農村コミュニティで暮らすある姉妹が、1人の同じ男性とポリアモリー(合意に基づいて複数の人と同時に関係を結ぶ恋愛スタイル)関係を築き、その日常生活の様子をSNSで公開して話題を集めている。5年前に始まったこの三角関係では対話と尊重を重要視して、嫉妬することはないと言う。27日付G1が報じた。 ブラジル北部アマゾナス州マナウス市出身の姉妹、アナンダさん(29歳)とデイカさん(31歳)のソウザ姉妹は、夫マルセロ・オリヴェイラさん(38歳)を共有する。3人は農村コミュニティで一緒に野菜を育てながら、SNSで調和の取れたライフスタイルを発信し、社会通念に反したそのユニークな愛の形は、人々の好奇心を刺激している。 関係が始まったのは5年前、ある素朴な会話から生まれた。妻アナンダさんは夫マルセロさんに「男としての最大の願いは何か」と尋ねると、「第二夫人を持つこと」と返ってきたことだった。以来、妻は非一夫一婦制への道を求めることを決意。夫婦関係の固定観念を捨て去ることにした。 G1の取材に対しマルセロさんは、初めの出会いは姉のデイカさんだったことを明かした。2人が出会ったのは14年以上前、マナウスのショッピングセンターで働いていたときだったが、関係は長く続かなかった。 「しばらくして、妹のアナンダと出会って、より真剣な恋愛関係に発展した」とマルセロさんは振り返った。その時は2人が姉妹という事実は知らず、アナンダさんの家族に会いに行った際、元彼女のデイカさんと予期しない再会を果たした。その状況は少し異質ではあったものの、3人を動揺させることはなかった。マルセロさんは「デイカとの過去の恋愛関係についてアナンダに打ち明けたが、彼女は全く気に留めなかった。アナンダと僕は一夫一婦制の普通の関係を9年間続けた」と説明した。 転機が訪れたのは2019年、アナンダさんがデイカさんに夫婦関係に加わるよう勧めたときだった。その提案は受け入れられ、以来生活や寝室を共有している。マルセロさんが姉妹と個別に関係を持つ「V字型」の関係維持を重要視しているという。 3人の間で嫉妬はなく、姉妹間の差別もないという。それでも当初、アナンダさんは夫が姉妹のどちらか一方への愛情がより強いと感じる時もあった。だが、彼が真摯に姉妹を平等に愛していると宣言した後、その心配は払拭されたと言う。デイカさんは、夫が彼女たちや子どもたちに対して常に配慮を示し、責任感を持って行動する様子を見て、信頼を深めることができたと強調した。 彼らの調和を維持するためのもう一つの重要な取り組みとして、3人の関係と家族のために質の高い時間を確保する活動、例えば全員揃って食事をすることを優先するなどが挙げられる。 農業に従事する彼らにとって、家事を分担できることや、不測の事態に対応してくれる誰かがいることは大きな利点だ。彼ら3人の他に、デイカさんの連れ子が2人、マルセロさんの連れ子1人、そしてアナンダさんとマルセロさんの息子が1人の合計7人家族だ。 彼らは、3人の調和が4人の子供たちの関係にも反映されていると保証している。アナンダさんは「子供たちは団結しており、私たちが両親から受けた教育と同じように、尊敬、愛情、謙虚さ、そして人格に基づく教えを重視しています」と語った。 彼らのインスタグラム「@trisal_emv」では農場での日常生活や、夫婦としての新しい形など3人の暮らしを垣間見ることができる。