飛行機で「最高の座席」はどこ? 乗ったあとに後悔しないためのチェックリスト
座席によって客室乗務員のサービスも違う?
■トイレの位置 座席を決める際には、トイレの場所にも注意を払っておいたほうがよさそうだ。非常口に近い中央列のいわゆる「非常口座席」は足元が広いというメリットがある半面、長距離便の場合はトイレからの臭いが少し気になるかもしれない。日本航空が運航するボーイング777型機の後ろから2列目の座席では、用を足したあとの乗客からぶつかられることもあるかもしれない。 同じ機種でも内部のレイアウトや設備は年式によって大きく異なることがあるので、ある機種について、この座席は快適、あるいは快適でないと一概に言うことはできない。 繰り返せば、座席の向き、窓の有無、トイレとの近さといった点は、面倒でも少し時間をかけて座席表などで調べておくのが賢明だ。 ■ではどこがいい? 機内サービスは後方の座席のほうが快適だという指摘もある。後ろのほうの座席の乗客は、客室乗務員に何か、たとえば追加の枕や温かい飲み物を持ってきてほしいと頼んだ場合、ほかの座席の乗客よりも快く応じてもらいやすいという。前のほうの座席だと、求められたものを運んでいる姿がほかの乗客の目にとまって「わたしにも」と呼び止められやすいが、後ろのほうだと目立たないからだ。 座席の安全性を考慮する人もいるだろう。専門家によれば、飛行機で最も安全な座席は、状況にもよるものの、一般には機体の前方、中央、後方で言えば「後方」、窓側、真ん中、通路側で言えば「中央」とされる。つまり、機体後部の、両側にほかの座席がある真ん中の座席が最も安全ということになる。 万が一の際にすばやく脱出するため、前のほうの席に座りたい気になるかもしれないけれど、安全性も含めた最高の座席ということであれば、むしろ奥の席を選んだほうがよいかもしれない。
Alex Ledsom