慶應・中央・法政…難関大付属がひしめく神奈川!「中高一貫校」四模試志望動向で分かった人気の入試とは?【2025年共学校編3】
● 受けやすい大学付属校とキリスト教主義校 志望者数が全体的に大きく減少傾向にある東海大学付属相模(相模原市南区)は、2025年入試最大の狙い目校かもしれない。募集人員は中学120人に対して高校は440人である。3回ある入試のいずれか一つの受験料は2万3000円だが、3回同時出願は4万3000円で、合格して入学手続きを完了すると返金される仕組みを取っている。いずれの入試回にもグループ面接がある。 24年に176人が受験して実倍率1.2倍だった[1日A]は、志望者数が2割半減っており、25年は1倍に近づきそうだ。同じく1.69倍だった[3日B]は2割強減、2.38倍だった[4日C]は1割強減で、22年と比べても格段に受けやすくて入りやすい状況に25年はなりそうである。 曹洞宗大本山の総持寺が設立した鶴見大学附属(横浜市鶴見区)で、一番多く受験生が集まったのは[1日午後難関進学1次]で、24年は143人が受験して実倍率1.38倍だったが、志望者数は2割増で、25年は少し倍率が上がるかもしれない。次いで、[1日適性検査]が同じく128人で1.03倍と大変受かりやすい。 この他の受験回はいずれも志望者数が大きく増えており、25年は人気になりそうだ。実倍率と志望者数動向をそれぞれ見ていくと、[1日進学1次]は1.17倍で7割増、[2日進学2次]は1.27倍で6割強増、[2日午後難関進学2次]は1.78倍で8割増、[4日難関進学3次]は2.29倍で2割増となっている。ここ数年顕著な中堅・中位校人気をこの学校は体現している。 ギリシャ語で「真理」を意味するアレセイア。戦後、平和学園に校名を変えたあと、1999年の中学から現校名のアレセイア湘南(茅ヶ崎市)となった。三つの入試回に4種類の教科型と適性検査型が設置されている。24年の受験者数が10人以上の入試について実倍率を見ておこう。[1日1回午前2科・4科]は1.44倍、[1日1回午前適性検査型]は1.13倍、[1日午後1回午後2科・4科]は1.5倍、[2日2回午前ポテンシャル]は1.46倍、[2日午後2回午後2科]は1.43倍、[4日3回午前特待生](24年は5日)は1.89倍となっている。[4日午後3回午後2科] (24年は5日)の2倍を除けば、受験者数が20人を、実倍率が2倍を超える入試回はなく、25年もまた受けやすくて受かりやすいだろう。 20年に中学で男子の募集を始めて順次共学化したカトリック校の聖ヨゼフ学園(横浜市鶴見区)は、四つの入試で24年は合計76人が受験している。実倍率をそれぞれ見ていくと、4科の[1日1回]は1.63倍、[1日午後総合・グループワーク型]は1.45倍、[2日2回]は1.9倍、[3日3回]は2.14倍と結構高い。全体的に23年よりも上がっているが、25年の予想は志望者数が少ないので控えたい。