副大臣、自民の女性は起用なし 裏金議員を回避、政務官も
政府は13日の臨時閣議で、第2次石破内閣の副大臣26人、政務官28人を決定した。副大臣人事では公明党の鰐淵洋子氏を厚生労働副大臣に再任したが、自民党から女性の起用はなかった。派閥裏金事件で政治資金収支報告書に不記載があった議員の登用は見送られた。旧安倍派からは、不記載がなかった滝波宏文農林水産副大臣と政務官6人の計7人が名を連ねた。 裏金議員に関し、自民には衆院選で「みそぎ」が済んだとして要職から排除すべきでないとの声があるものの、石破茂首相は世論の理解を得られないと判断したとみられる。年内に目指す政治資金規正法の再改正に向け、野党の追及を避ける狙いもありそうだ。 政務官には自民から女性5人を起用。内閣府に友納理緒、内閣府兼復興に今井絵理子、農水に山本佐知子の各氏を充て、外務に英利アルフィヤ、生稲晃子両氏を就けた。 旧安倍派からは政務官に友納、生稲両氏の他、デジタル兼内閣府に岸信千世、外務に松本尚、厚労に安藤高夫と吉田真次の各氏を選んだ。