更新頻度は数カ月に1回⁉ 「新陳代謝の悪いコンテンツ」に注意!
Webコンテンツの新陳代謝が悪くなる要因とは?
先生、実は数カ月放置しているSNSがあるんです。昔は結構バズっていい感じだったんですが、最近はめっきり……何かやらねばと思いつつそのままにしてしまって。
なるほど。そんなふうに、SNSを含めたWebコンテンツの更新頻度が少なくなってしまうのは、意外とよくあることなんです。更新が滞ってしまう要因を解明し、再び活発なコンテンツに蘇らせましょう。
■ 何のためのコンテンツか、目的を見失ってしまっていませんか? この相談のように、Webコンテンツの、いうなれば「新陳代謝」が悪くなった場合、考えられる要因の1つに「目的を見失ってしまっている」ことがあげられます。 御社は、何のためにそのコンテンツを立ち上げ、運用を始めたのでしょうか? ・自社のことをもっと多くの人に知ってほしい ・商品やサービスの購入や問い合わせにつなげたい ・プロフィール欄にあるECサイトURLのクリック数を増やしたい そうした明確な目的があるはずです。 しかし、それが運用を続けるうちにいつしか 「いいね!をたくさんもらってバズらせなくては!」 「とにかくフォロワーを増やさなくては!」 と目的が変わってしまっていないでしょうか? 実はこれ、SNSの運用ではありがちです。 ■ バズったコンテンツを安易に真似るのは危険! 「いいね!やフォローを増やしたい」にベクトルが向いてしまうと「今バズっている投稿を参考にして発信しよう」「バズっている投稿の真似をすればうまくいくはず」という思考になります。確かに、バズった投稿を真似れば、注目を集めるかもしれません。しかしこの方法は、手っ取り早い反面、中途半端なパクリだとむしろ失敗します。1、2本類似したコンテンツをアップしたら更新が途絶える、といった感じで続かないケースがほとんどです。 その理由こそが、前述したように「目的を見失っているから」なのです。コンテンツの真の目的をきちんと考えず、ただバズりたい一心で安易に他所を真似る。すると、結局のところ自分たちから生まれたアイデアではなく、目指すゴールもあいまいなため、「次の一手が考え出せず、前へ進めない」事態を招きがちで、更新が途絶えやすくなります。 また、他所を参考にした発信が運良くバズり、フォロワーを大量に獲得できたとしても、「自社のターゲットとは異なる顧客層ばかり」では意味がありません。自社が狙った顧客層ではないフォロワーは、自分の望む情報が得られなくなったり、コンテンツの更新が途絶えたりすれば、簡単に離れていくと思ってください。さらに、他所を真似たコンテンツばかり発信していると、昔からの既存顧客やファンが「何だかテイストが変わった」「好きな雰囲気ではない」などと感じて、離れてしまう可能性も否定できません。 つまり、目的を見失ったWebコンテンツ運用は、コンテンツの新陳代謝が悪くなるだけではなく、新規見込み顧客と既存顧客の両方を失うことにもなりかねないのです。そのためコンテンツ運用では、「運用の目的を明確に把握する」ことが非常に重要となります。