「警察は何をやっているんだ」 現職警官の逮捕相次ぐ鹿児島県警に怒りや批判…「県民に寄り添った対応に努める」と言うが、情報漏えい被害者への謝罪は原則「電話」
鹿児島県警の警察官3人が4月以降、捜査情報漏えいと不同意わいせつ、盗撮の疑いで相次いで逮捕された事態について、県警は29日、県民などから約240件の批判や意見が寄せられたと明らかにした。西畑知明警務部長は「信頼を失い失望させてしまった。士気を高め、県民に寄り添った対応に努める」と話した。 【写真】〈関連〉質問に答える野川明輝鹿児島県警本部長(左)と西畑知明警務部長=29日午後1時45分、鹿児島市の県警本部
県警本部で同日定例会見があった。内訳は情報漏えい約90件、不同意わいせつ約50件、盗撮約100件。「警察は何をやっているんだ」という厳しい批判が多く、一部は「信頼を取り戻す努力をしてほしい」という声もあった。 個人情報が漏えいした被害者全304人への通知と謝罪は、28日時点で県内外の258人に対して終えたと説明。被害者の一部から批判される電話連絡による対応は、基本的に変更しておらず、直接会ったのは10人以下と回答した。 29日は県下地域課長等会議もあり、関係幹部ら65人が参加。野川明輝本部長は「巡回連絡などの活動により、統計だけでは分からない治安課題を把握することができる。その解消が安心感や体感治安向上につながる」と訓示した。
南日本新聞 | 鹿児島
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