字が汚くて恥ずかしい人、必見!「美文字」の基本は姿勢です【美文字アドバイザー・ゆめふでさんに聞きました】
ペーパーレス化、LINEやメールでのやりとりが増えたことなどで、ペンを握る機会が激減。ひさしぶりにメモや手紙を書いたら「あれ? 文字がきれいに書けない……」と驚いた経験、ありませんか? 【画像9枚】字の練習におすすめな「ペン&ノート」を写真で見る。文字を書く時の紙と体のベストなポジションも! 「文字は人なり」という言葉があるように、手書きの字には人柄が滲み出ます。せっかくなら、読みやすいことはもちろん、きれいに書きたい! そこで、Instagramのフォロワー数が約16.6万人、話題の美文字アドバイザー「ゆめふで」さんに、誰でも字をきれいに書くための基本を教えていただきました。
「ゆめふで」さんとは?
4歳から高校生まで習字を習い、「字はきれいに書けるほう」と思っていたというゆめふでさん。ところが、あるとき思っていたように書けていないと自覚。憧れの字を目指して練習を繰り替えし、一文字ひと文字、理想の字が書けるように一からデザインしてゆきました。 「書くことでわかったのは、美しく書くにはコツがあるということです。 『文字は人なり』という言葉があります。私が目指すのは、やさしくて柔らかい、温かみのあるきれいな文字です。また、相手にとって読みやすいことも大切にしています」(以下「」内、ゆめふでさん)
きれいに書けない原因は「姿勢」にあり!?
「まず、字を書くときに大切なのは姿勢です」と、ゆめふでさん。 ペンの持ち方が正しくても、姿勢が崩れていると字の中心がずれ、思うように線を運ぶことができないのだとか。 「まっすぐに書いているはずが、字がどんどん傾いてしまうという人は多いです。また、書いているうちに疲れてしまうという人もいますね。前屈みになっていないか、肩や腕に力が入りすぎていないかなど、姿勢や書き方をチェックしましょう」 ♦︎字を書くときの姿勢の基本 1:両足を軽く広げ、足の裏を床につける 2:おなかは机から握りこぶし一つ分くらいあける 3:背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスする 4:手元から目までの距離は30cmくらい離す 5:頭は顎をひいて軽く右に傾ける ♦︎ペンの握り方 筆圧が強すぎると、ペンだこができたり、疲れたりする原因に。 「親指と人差し指でペンを軽くつまみ、中指で支えるように持ちます。手のひらの中に卵が入るイメージで持つと安定しますよ。そして、字を書くときに力を入れるところは入れる、抜くところは抜くというメリハリも大事です」 ♦︎ベストポジションの作り方 「右利きの場合、右目の前に両手で三角をつくり、そのまま下におろします。ひじの半分は、机にのるように。そこでペンをもつとベストポジションです。左利きの場合は、左目の前に両手で三角をつくります」 このベストポジションを保ち、書いてゆきます。ところが人間の体の構造上、書いているうちに縦書きの場合は左に曲がったり、横書きの場合は右上に字が上がったりしがちなのだとか。 「ポジションは崩さず、紙を手でスライドさせてゆくと真っ直ぐ書きやすいです。縦書きの場合は、ペンを持っていないほうの手で紙だけを上に。横書きの場合は、左にずらしてゆきます」