彩り豊か、松阪ハナショウブ 豪商ポケットパークで展示 三重
松阪三珍花保存会が93鉢
松阪三珍花保存会(中田邦雄会長、25人)はきょう8日から三重県松阪市本町の豪商ポケットパークで、松阪ハナショウブ展を開いている。12日までで観覧無料。 徳川紀州藩士だった吉井定五郎(1776~1818年)が自生のノハナショウブから品種改良したのが始まりとされる。花弁は深く垂れ、ちりめん地で薄く大きく発達するのが特徴。1952(昭和27)年に県教育委員会により松阪ナデシコ、松阪菊とともに天然記念物に指定された。 会場には会員有志7人が大切に育てた93鉢を出品。白地に薄青色のぼかしで、白筋の入る大輪の「銀砂灘(ぎんしゃだん)」や、淡い桃色で、大きなちりめん状の弁と周縁部に波状のひだがある「乙女」などが並び、会場を彩っている。 中田会長(80)=宝塚町=は「松阪ハナショウブの特徴がよく出ていると思います。咲いている期間が短いので早めに見に来てください」と話した。 開場は午前9時~午後4時(最終日は正午)。 同所での展示後の13~20日は、松阪ハナショウブ発祥地の吉井宅(殿町1249)と、幸公民館(殿町)でも展示する。午前9時~午後4時。