「コレステロール」は本当に悪いもの? 高くなる原因を米専門家が解説
コレステロールが高いと深刻な病気を引き起こすリスクが上がり、健康によくないということは誰もが知っている。それにもかかわらず、イギリスでは人口の約40%の人がコレステロール値が高い状態にある。その数値をどう下げるべきかとなると、意外にも混乱を招くことが多いよう。 【写真】コレステロールを簡単に下げる7つの方法 ここからは、コレステロールのタイプやその数値が高くなる原因について理解していこう。 ※この記事はイギリス版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
コレステロールって何?
コレステロールは、血液中を循環する脂質、つまり脂肪の一種だと説明するのは、フルーツジュースサイエンスセンターの栄養士、キャリー・ラクストン博士。 「私たちの体はコレステロールなしでは機能できませんが、それが過剰であったり、体に悪いタイプのコレステロールである場合は、長期的な健康に悪影響を及ぼします」
コレステロールが悪いとされるのはどうして?
LDLコレステロール(低密度リポタンパク質)は体に悪く、HDLコレステロール(高密度リポタンパク質)は体によいとされている。 ラクストン博士によると、1970年代に科学者たちは「血中のコレステロール値が高い人ほど心臓病のリスクが高い」という事実を発見。 さらに研究が進むと、特定のコレステロール、具体的には「低密度リポタンパク質(LDL)」という悪玉コレステロールが動脈を詰まらせやすく、これが心臓発作につながるため、健康に有害であることが明らかになった。 「一方で、『高密度リポタンパク質(HDL)』という善玉コレステロールは、細胞からコレステロールを回収して肝臓に戻す役割を担うため、健康に有益であると考えられています。現在、医師は総コレステロールに加え、LDLとHDLを測定し、血中のコレステロールのバランスを総合的に評価しています」 とラクストン博士。
コレステロールが高くなる原因は?
・飽和脂肪を多く含む食品を食べている ・十分に体を動かしていない ・喫煙している ・特にお腹周りの脂肪が多い