「LINEMOベストプラン」登場で考えたい、月10GBのデータ通信でお得なのは?
価格だけで見ると他社の「月10GB」の方がお得
ここまで解説してきたとおり、LINEMOベストプランは旧プランと比較して仕組みが少々複雑になってしまったものの、「10GB」や「30GB」という新たな選択肢が追加されたことが強みとなっています。 なかでも特に注目したいのは「10GB」というデータ量です。 近年、大手通信キャリアでは無制限プランが中心となり、MVNOでも「月30GB」や「月50GB」などの大容量プランが次々と登場しています。 このように大量のデータを使うユーザーが増える一方で、大半のユーザーはそこまで多くのデータを使用していません。MM総研が今年発表したデータによると、スマホ利用者の月間データ通信量の平均は11.08GBで、全体の75.7%が月10GB以下しかデータ量を使用していないとされています。 3GB程度では心もとないけれど、20GB超は少し多すぎるというユーザーにとって、LINEMOの新プランはちょうどいい選択肢であるといえるでしょう。 ただし、注意しなければならないのは、他社のプランにはLINEMOよりも安価な10GBプランが多数あること。 LINEMOの公式ページには、新プランについて「10GB以下最安」という記述がありますが、これは「最大通信速度110Mbps超・年齢条件なし受付中プラン」という枠組みの中で比較したものです。通信速度が多少遅くなってもいいのなら、図のように安価な選択肢があることを覚えておきましょう。 ここでは10GBプランのあるMVNOから4プランをピックアップしましたが、どれも2000円を切る価格で、LINEMOベストプランよりもお得となっています。特に注目したいのは、日本通信SIMが提供する「合理的みんなのプラン」です。 今回ピックアップした10GBプランの中では最安値で、LINEMOベストプランと比較すると価格差は700円。さらに、70分の国内通話または1回5分までの国内通話無料も付帯しており、お得度で言えば間違いなくトップクラスです。 通信速度が速いLINEMOか、コスパに優れた日本通信SIMか、重視するポイントを定めたうえで、自分にあったプランを選んでみましょう。
小川秀樹