コメ不足いつまで 例年の1.5倍の価格でもとぶように売れる新米
■インバウンドで需要も増加 そのうえ、新型コロナの影響で落ち込んでいた外食産業が急速に回復したことや、インバウンドによる需要の増加も影響しているといいます。 JA筑紫 ゆめ畑筑紫野店 店舗長 山田正清さん 「業務米の需要が例年の1.1倍とか1.2倍。それが毎月ですので、それが積み重なっていくと凄い量になってしまう。お米の消費の中で、業務用のお米の比重が大きくなることで、一般の家庭にいくお米が減ってきている可能性はあると思います」 ■「買いだめ」に拍車 ただでさえ新米が出回り始める直前の8月は在庫が1年で最も少なくなる時期。 そんな中、日向灘で起きた地震をきっかけに「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことで備えとしての「買いだめ」も起き、品薄に拍車がかかったということです。 エムズ 美和台店 店長 久松浩一さん 「うちの方は問屋さんがかなり確保して頂いているので、ちゃんと発注したら数量持って頂けます」 ■新米の価格は平年より割高 福岡市東区のスーパーは、週に3回コメを入荷していますが、価格には大きな変化が出ています。 エムズ 美和台店 店長 久松浩一さん 「通常、高くても5キロで1980円とか、それくらいだったのに、もう3000円する感じですね。新米になると」 新米の価格は例年の1.5倍に値上がりしていますが、それでも入荷したそばからすぐに売り切れる状態です。 本格的な新米の流通を前に坂本農水大臣は。 坂本哲志 農林水産大臣 「新米の価格についてはこの品薄状態でありますので平年よりも多少の割高感はあるというふうには思っております」 ■生産者にも負担が 長引く円安などで肥料をはじめとした生産コストが上昇しているため、生産農家は苦しい状況に置かれていると話します。 筑紫野市で農業を営む井上ユキヱさん 「もう資材が上がっているからね。食糧に対しての、安いのが良いちゃないのよ、安いの安いの求めてきたからこうなっとうとよ。やっぱり安全なものを食べないといけないし。そのためには農家もかなり努力しているんだけど、やっぱりそれが伝わらない。うん。伝わらない」