軍艦島を分身ロボットで見学 大分の高校生、禁止区域に
かつて石炭採掘で栄え「軍艦島」の通称で知られる長崎市・端島の立ち入り禁止区域にアバター(分身)ロボットを設置し、大分市の高校で生徒約70人が遠隔で見学する取り組みが14日、行われた。現地にいる元島民らの声に合わせて代表生徒がパソコン操作でロボットを動かし、貯炭場やアパートの跡地を回った。 端島は石炭の減少や石油の普及で1974年に閉山した。建物の老朽化が進み、現地で見学できるエリアは一部。長崎市によると、ロボットによる禁止区域の遠隔見学は初の試み。 大分県立鶴崎工業高2年の後藤みこさんは「観光では見られない崩壊しかけた場所に入ることができ、歴史の深みを感じた」と話した。