⚽J2首位の清水エスパルス、敵地で完敗 山口に0-2 2位長崎と勝ち点1差に迫る
明治安田J2リーグは2日、各地で第18節の残り6試合が行われ、首位の清水は山口に0-2で敗れた。勝ち点は40のまま。2位の長崎は水戸を3-2で下し、3連勝で清水と勝ち点1差に迫った。 ①みらスタ▽観衆7269人 山口 9勝4分け5敗(31) 2(2―0 0―0)0 清水 13勝1分け4敗(40) ▽得点者【口】吉岡(1)佐藤(1)
【評】清水は山口から得点を奪えず0―2で完敗した。 前半開始早々にFKから決定機をつくったが仕留められず、徐々に相手のペースになった。14分に右サイドを突破されてクロスから先制を許すと、27分にはミドルシュートを沈められた。 後半の開始から前線の選手を2人交代してシステムを変更。8分にはボランチを代えて攻勢に出たが、ボールが思うようにFWに収まらず、最後までゴールが遠かった。
堅守崩せず 黒星全て敵地 秋葉監督「戦い方見直す」
相手の堅い守備を最後まで崩せず、清水は無得点で今季4敗目を喫した。MF乾が4月の第10節いわき戦以来の先発復帰を果たし、技術を生かしたドリブルや相手の意表を突くパスで攻撃の糸口を探ったが、得点につながらなかった。今季の黒星は全て敵地で、秋葉監督は「ホームとアウェーで成績に違いがある。戦い方を見直すときが来たかもしれない」とアウェー対策のてこ入れを示唆した。 鋭い出足でセカンドボールを拾う相手に苦戦。ピッチ状態が悪く、チームの特長のショートパスをリズム良くつなぐ攻撃ができなかった。ロングボールも放り込んだが、乾は「相手にはじかれるだけで使い方が良くなかった」と普段と異なる戦い方の難しさを実感した。 指揮官は「刺激をもたらすため」とハーフタイムに3人を交代することも検討したが、後半開始からFW千葉とMF松崎を投入して2トップに変更。攻め込む時間帯が増えたが、DF原のミドルシュートはクロスバー、DF山原の直接FKはポストに嫌われた。 2位長崎の勝利で勝ち点差1になるなど、ほかの上位陣との差は縮まりつつあるが、今季ホームでは7勝1分けと圧倒的な強さを誇る。「次で連敗になるか、勝つかで大きな違いがある」と山原。次節のホーム藤枝戦は絶対に落とせない。