大坂なおみが今日にも世界ランキング1位が決定!絞られた3人の候補から抜け出す可能性とは?
テニスの全豪オープン、女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング4位の大坂なおみ(21、日清食品)が、同7位のエリナ・スビトリナ(24、ウクライナ)をわずか1時間12分のストレートで下して、日本勢としては、1994年の伊達公子以来、25年ぶりとなるベスト4進出を果たした。大坂は初の全豪でのベスト4入りで、大会終了後の28日に発表される世界ランクで男女を通じて日本人過去最高位となる3位以内が確定。今日の準決勝2試合の結果次第では、決勝戦を待たずに世界ランキング1位が決定する。ちなみに過去の日本人最高位は4位で自身と伊達公子、錦織圭だった。 女子テニス協会(WTA)の公式サイトは、その世界ランキング争いについて触れ、「この日の勝利で、大坂は(大会)2週目後にシモナ・ハレプ(ルーマニア)を押しのけ、世界ランキング1位を得る争いの先頭に立った。ペトラ・クビトバ(チェコ)が、アシュリー・バーティ(豪州)に昨夜勝利したことで、新たな世界1位が生まれることが決まった。誰になるかはまだ未定だが、大坂が準決勝に向かう中でポイント獲得でリードしている」と、大坂が、世界1位争いでリードしていることを伝えた。 ランキングは獲得ポイントによって決定されるが、現在、大坂が5810でトップに浮上、続いて2位が5770のクビトバとなっている。 4回戦でセリーナ・ウィリアムズ(米)に敗れたハレプが5582で3位だが、1位候補としての可能性があるもう一人は、今日24日に行われる準決勝で大坂が対戦するカロリーナ・プリスコバ(チェコ)で現在5位の5100で続いている。 1位候補は、大坂、クビトバ、プリスコバの3人だけに絞られたが、過去に1位となったことがあるのは、2017年のプリスコバだけ。大坂が今日の準決勝でプリスコバを倒し、もう1試合の準決勝で、クビトバがダニエル・コリンズ(米)に敗れた場合、大坂の1位が決定する。 もしクビトバも勝ち上がり決勝が大坂ークビトバの顔合わせになった場合、優勝した方が世界1位の座に着くことになる。また大坂が準決勝でプリスコバに敗れても、クビトバがコリンズに敗れ、コリンズがプリスコバに決勝で勝って優勝した場合には、大坂が1位となる。 全豪オープンの公式サイトも、大坂の優勝の可能性を伝えた。 「この状況が自らを『普通』と呼ぶ日本人スター(の大坂)を変えるかもしれない」と、この試合結果を表現。同サイトによると、昨年9月の全米オープンが大坂のグランドスラム初優勝だったが、グランドスラム初優勝選手が、次のメジャー大会で準決勝まで勝ち進んだのは、2006年の全豪で、キム・クライシュテルスが準決勝に進出して以来のことで、またメジャー大会初優勝選手の連覇も、2001年にジェニファー・カプリアティが、全豪、全仏で成し遂げて以来となる。同サイトは「連覇を達成できる女子選手になれる進路にある」との見通しを伝えている。