「また統一教会に関係する議員を」石破首相 教団と接点&裏金疑惑の鈴木馨祐氏の法相起用に批判殺到
11月11日、石破茂首相が第103代首相に指名され、第2次石破内閣が発足した。組閣では、衆院選で落選した牧原秀樹前法相の後任に自民党の鈴木馨祐元外務副大臣が、同じく落選した小里泰弘前農相の後任には江藤拓元農相が起用されたが、問題になっているのは法相人事だ。SNSではこんな疑問の声が湧き起っている。 【画像あり】「旧統一教会」関係議員101人、全リスト 《「また」統一教会に関係してる議員を法務大臣に据えるってよ…もうこれわざとだろ 初当選の頃から教団に選挙応援されてて37回も教団イベに出席してる統制やりたがりファシスト法相を選挙で落としてホッとしてたのに、これじゃ振り出しに戻っただけじゃん…牧原を落とした主権者の意思はガン無視かよ》 政治担当記者が解説する。 「前任の法相の牧原氏は、パリ五輪の出場選手へのSNS上での誹謗中傷が問題になったときに『全員逮捕すべきだ』と書き込んだり、父親が娘を暴行して死なせた事件について『死刑でも足りないくらいの思い』と投稿したりして、そもそも、法を司る組織のトップとしての資質に疑問を投げかけられていました。 さらに問題とされたのが、旧統一教会との関係です。牧原氏は10月8日の記者会見で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)主催のイベントに3回、関連団体のイベントに34回の計37回、秘書も含めて参加したと明かしました。さらに、2005年の初当選の時から選挙の際に旧統一教会のボランティアの支援を受けていたとしました。衆院選では埼玉5区で立憲民主党の枝野幸男最高顧問との対決となりましたが、及ばず落選。比例復活もかないませんでした。石破内閣の発足当初は初入閣した牧原氏でしたが、旧統一教会との関係が選挙戦に影響したことは間違いないでしょう」(以下、「」内は政治担当記者) そんな牧原氏の後任となった鈴木氏も以前、旧統一教会との関係が取り沙汰されている。 「鈴木氏は2022年9月9日の自身のXで《旧統一教会との関係に関し事務所で調べた結果、先輩議員に要請され、また一般の若者が中心の会との説明を受け、2017年2月に関係団体の会合に一度出席しておりました》と告白しています。出席は1回だけだとしても、旧統一教会との関係を自ら認めたのです。 また、鈴木氏は、いわゆる裏金問題でも疑惑が浮上しました。自身が代表を務める政治団体『自民党神奈川県第7選挙区支部』の政治資金収支報告書(2021年分)で、6件66万円の寄付が不記載だった疑いがあると、2022年5月26日付けの『しんぶん赤旗』が報じています。鈴木氏はこの問題を国会で追及されて不記載を事実と認め、『資金担当者が変わったタイミングでミスがあった』と釈明しています。ちなみに鈴木氏は当時、裏金事件を受けて党が設置した政治刷新本部の作業部会座長でした。今回の衆院選で鈴木氏は神奈川7区から出馬して落選。比例で復活当選しています」 かつて旧統一教会と接点を持ち、さらに裏金疑惑がかかる人物の法相就任は、Xで激しい反発を招いている。 《裏金議員かつ統一教会議員が法務大臣、世も末です》 《統一教会議員が法律を触る こんな国民裏切り行為があるのでしょうか?》 《法律違反した奴が法務大臣? あり得んだろ。自民党》 法相は捜査・起訴について指揮権をもつ。石破首相による鈴木氏の法相起用は、果たして適材適所と言えるのだろうか。