女性を高速道路に投げ、蹴り、引きずり回す男...早朝のメトロ駅で記録された「衝撃映像」が話題に(海外)
<女性は鼻を骨折するなど顔面と頭部を負傷。当局によれば、加害者の男と面識はなかったという>
カリフォルニア州パサデナのメトロ駅で、当局が無差別な暴行と説明する事件が発生した。今回入手された動画には、男が女性を(駅に面した)交通量の多い車道に投げ込む様子が映っている。 【動画】閲覧注意:高速道路に女性を投げ飛ばし、蹴り、引きずり回す男 女性は鼻を骨折するなど頭部と顔面を負傷し、入院したと伝えられている。ロサンゼルス郡保安局は女性のけがについて、「長期にわたって外貌損傷が残る可能性がある」と述べた。 この映像は地元テレビ局KTLAが入手したもので、8月19日にニュース番組で放送された。7日早朝に起きた襲撃事件を撮影したものとされている。 ロサンゼルス郡地方検察局は12日、この事件に関連して、フアン・パブロ・フローレス(33)を逮捕したと発表。声明によれば、フローレスは殺人未遂と傷害という2つの重罪で起訴され、拘留されている(保釈金は200万ドル)。当局は、被害者と被告に面識はなかったという見解を示している。 <セキュリティ強化が急務> ロサンゼルス郡のジョージ・ガスコン地方検事は声明の中でこう述べている。「こうした残忍な行為に耐えなければならない人はいない。誰もが身の危険を感じることなく毎日を過ごせるべきだ。私たちは公共交通機関での暴力を容認しない。責任ある者に対し、その行為の完全な責任を負うよう追及し続ける」 ロサンゼルス郡の監督委員で、ロサンゼルス郡都市圏交通局(メトロ)理事会の会長を務めるジャニス・ハーンも、今回の事件を非難し、メトロ駅のセキュリティを強化するよう求めた。 ハーンは7日付の声明文に次のように綴っている。「被害者が回復していること、容疑者が拘留されたことに感謝している。私たち理事会は、この事件の徹底した調査、女性が襲われた時にメトロが契約している警官と警備員がどこにいたかの説明、そして早朝の通勤時間帯の警備を強化するための計画を求める。私たちの列車、バス、駅は利用者にとって安全でなければならず、それを実現するために安全改革を実施し続けなければならない」 同じくロサンゼルス郡監督委員のキャスリン・バーガーも声明を発表し、「メトロの理事会はすでに無賃乗車対策をはじめ、治安改善のための措置を講じている。しかし、メトロの利用客がいまだに無視できないほど深刻な安全上の問題に直面していることは明らかだ」と現状を認めている。 フローレスが有罪判決となれば、最も重い場合で終身刑が科される可能性がある。 CBSニュースは7月、ロサンゼルスでは公共交通機関での暴力犯罪が過去1年間で33%増加したと報じた。そのほとんどが列車での犯罪で、バスでの暴力犯罪は利用者30万人当たり1件にとどまったという。 (翻訳:ガリレオ)
マヤ・メーララ