意外と知らないカーエアコンの仕組み 効率的に使いこなすコツとは
「故障かな?」と思った場合の対処法
以下にポピュラーなエアコンのトラブル3つを書いてまとめとしたい。 ◎暑い日にエアコンが効かない これは前述のようにガスが減って、コンプレッサが全力で稼働しても十分に圧力があげられていないケースが一番多い。圧力が上がらないと外気との温度差が稼げないのでコンデンサで冷却できなくなる。涼しい日には多少圧直が足りなくても温度差が稼げるのでエアコンは効く。暑い日だけ効かないのならガスの量を疑うのが常道だ。これは専門店で修理をするしかない。一時しのぎならガスの補充と言う方法もある。 ◎エアコンが効かず、スイッチを入れてもエンジンルームからカチンという音がしない 一番多いのはガスがほぼ完全に空のケースだ。前述のようにガスが無い状態でコンプレッサが回ると焼きつきを起こす可能性が高いので、ガスの圧力が一定以上に落ちると安全装置が働く。電磁クラッチが繋がるカチンという音がしないのはこの安全装置が働いていることが多い。この場合は専門工場で修理の必要がある。ここまで行ったらガスの補充程度ではどうにもならない。 ◎エアコンがあまり効かず、吹き出し口から水滴が出る エバポレータにはファンで風が送りこまれるのでどうしてもホコリが溜まる。しかも冷たい管が通っているので結露して水が溜まるのだ。通常この水はゴムホースを通じて車外に排出されるが、このホースにホコリがたまり水が排出できなくなる。エバポレータが特定できる人なら助手席の足元にある排出用のゴムホースを外してホコリを取り除けば回復する。準備をせずにホースを外すと床に一気に水が流れ出るので対策は忘れずに。 (池田直渡/モータージャーナル)