米合法風俗で働く女性が告白する…看護師を目指していた女性がストリッパーになった理由
ネバダ州内にある17の郡のうち10箇所で、売春宿の経営が認められている。Ranchと呼ばれる売春宿の経営が合法とされているのは、全米50州のうちネバダだけだ。現在、19のRanchが営業中だ。 【写真】アメリカ唯一の合法風俗で働く女性 ラスベガス、ハリー・リード国際空港からおよそ1時間のドライブで辿り着く、CHICKEN RANCH。その売春宿で働く女性・サミーに話を聞いた。 現在、ストリッパーとして裸体を晒せば一晩で400~800ドルほど稼げるという彼女はかつて、看護師や医師などの医療関係の仕事に就きたかったという。
第一に人助けだと思っている
アメリカ市民が地域の公立高校を卒業して、地元のコミュニティカレッジに進学する場合、さほど授業料はかからない。無料のケースもままある。そんな状況下で、コミュカレッジを中退せざるを得なかったサミーは、よほどひっ迫した生活を送っていたのだろう。過去の反動なのか、こんな言葉を放った。 「Ranchで財を成すには、長時間、思い切り働かなきゃだけど、私は2週間働いては2週間オフというスケジュールが気に入っている。仕事を終えると、ここから3時間半ドライブして自宅に戻るの。快適な生活よ」 淡々と受け答えするサミーの表情を見ながら、なぜ彼女が看護師に憧れたのかが気になった。 「人の役に立ちたかったし、他者を助けたいという思いがあった。この仕事にも共通しているんじゃないかしら。クライアントと向き合い、話を聞いてサービスする。今、自分はセラピーしているんだな、って感じることもある。 正直なところ、とてもシャイだったり、鬱病っぽかったり、精神を病んでいる人も多く訪れる。気持ちを落ち着かせて励まし、心身共に彼らが喜ぶ時間を提供する。満足して、多少なりとも自信を持って帰路に就いて頂く。 マッサージセラピー以上の効果があるんじゃないかしら。この仕事における私の目的は、第一に人助けだと思っている。色んな人が来るけれど、お客さんが喜んで帰っていく姿を見ると、こちらも幸せを感じるわ」