「教育勅語に最敬礼」の体験語る 広島市研修問題で被爆者
広島市の松井一実市長が職員研修で戦前の「教育勅語」を使っている問題で、広島県の市民団体が13日、市民討論会を開いた。15歳の時に広島で被爆した切明千枝子さん(94)が「学校に教育勅語と御真影(天皇、皇后の写真)を納めた奉安殿があり、ちゃんと最敬礼しないと怒られた」と体験を語った。 小学校、女学校を通して教育勅語を教わった切明さんは松井氏の研修について「なんで今になって教育勅語なのか不思議でならない」と疑問を呈した。 討論会では、参加者から「教育勅語の一部は良いことが書いてあるとしても、全体の目的を忘れて評価するのはおかしい」などの意見が出た。