兵庫県知事、30日午後に初尋問 告発文書パワハラ疑惑、説明焦点
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が30日午後、パワハラ疑惑について斎藤氏本人に初めて証人尋問する。文書や職員アンケートで指摘された「叱責」の数々を「業務上必要な範囲内」と主張してきた斎藤氏が、議会の追及の場でどう説明するかが焦点。前回知事選で推薦した日本維新の会も注視する構えで、内容次第で責任論が一層強まる可能性がある。 30日の百条委は午前から開かれ、23日に続き職員2人を非公開で尋問し、部長級2人、斎藤氏の順で公開尋問する。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると禁錮や罰金が科される。 斎藤氏は30日の登庁時に記者団の取材に応じ「身が引き締まる思いがしている。自分なりの思いを自分の言葉でできるだけ話したい」と述べた。 文書は元県幹部の男性が作成、配布したもので疑惑7項目を列挙。パワハラ疑惑では、出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで怒鳴り散らすなどし「職員の限界を超える」と記載していた。