【阪神】昨季10勝左腕がまさかの大炎上 安藤投手コーチ「いい状態ではない」先発“7番手”門別と入れ替えの可能性は
◆JERA セ・リーグ 阪神2―6広島(10日・甲子園) 昨季王者・阪神の貯金生活が遠い。開幕戦を含めた3度目のチャンスも失敗し、借金1の4位に後退した。前夜まで4戦連続完封負けの広島相手に、先発の伊藤将司投手(27)が、まさかの大炎上。自己ワースト6失点の2回KOに「真ん中に集まってしまった。変化球も高かったし、直球も甘かった」とうなだれた。 初回に先制を許すと、2回に一挙5失点。1点を失った後の2死二塁で、アドゥワの打球が二塁ベースに直撃して内野安打になる不運もあったが、そこから4連打を浴びた。「決め球も甘く、流れを止められなかった」と、この回6被安打。10勝の昨季は21度の先発で全て5回以上を投げた男が、早々にマウンドを去った。 低めの制球力が影を潜め、直球は全て130キロ台。防御率5・00と苦戦したオープン戦で、岡田監督は「直球が走らん」と心配していた。3日のDeNA戦(京セラ)は140キロ台に回復して勝利。フォーム修正の効果が表れていた矢先の“逆戻り”に、安藤投手コーチは「いい状態ではない」と首をかしげた。6人の先発の故障や不調に備えて、2年目の門別が“7番手”として2軍で出番を待つが、伊藤将の再調整の可能性について、同コーチは「終わったばかりだから、まだ分からない」とした。 チームはCSを含め、甲子園での広島戦は1分けを挟み11連勝中だったが、止まった。左腕も昨季は2戦2勝、防御率1・17と好投した同カードで予想外の姿。ローテの柱を担うべき男の復調が待たれる。(安藤 理)
報知新聞社