20~60歳代の「平均貯蓄額」はいくら?資産形成のきっかけは「老後のため」が4割以上
資産形成を始めたい理由は「老後のため」
株式会社ブレイク・フィールド社の調査によると、資産形成を始めたい(関心がある)きっかけや資産を増やしたい動機として、4割以上の人が「老後資産の形成」と回答しました。 数年前に「老後2000万円問題」が話題となったことから、老後までに資産形成をする意識を持つ人が増えていることがうかがえます。 とはいえ、「自分の年代でどのくらい貯めているのが普通なのか」「老後までにどのくらい貯めていれば一般的か」など、あまり知る機会は少ないです。 そこで次章では、20~60歳代の平均貯蓄額について確認していきましょう。
【20~60歳代】各年代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に、20~60歳代「二人以上世帯・単身世帯」それぞれの平均貯蓄額を見ていきましょう。 ●【二人以上世帯】20~60歳代の貯蓄額の平均値と中央値 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20~60歳代二人以上世帯の平均貯蓄額は下記のとおりです。 ・【20歳代】平均値:249万円・中央値:30万円 ・【30歳代】平均値:601万円・中央値:150万円 ・【40歳代】平均値:889万円・中央値:220万円 ・【50歳代】平均値:1147万円・中央値:300万円 ・【60歳代】平均値:2026万円・中央値:700万円 平均値は極端に数字が大きい人がいた場合、平均値が偏る傾向にあるため、「より実態に近い貯蓄額」を知りたい場合は中央値を参考にすることをおすすめします。 中央値をみると、年代別に平均貯蓄額が増加傾向となっていますが、老後生活を目前に控えた60歳代でも1000万円に到達していません。 では、単身世帯の場合はどうでしょうか。 ●【単身世帯】20~60歳代の貯蓄額の平均値と中央値 次に、単身世帯の平均貯蓄額を見ていきましょう。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯の20~60歳代の平均貯蓄額は下記のとおりです。 ・【20歳代】平均値:121万円・中央値:9万円 ・【30歳代】平均値:594万円・中央値:100万円 ・【40歳代】平均値:559万円・中央値:47万円 ・【50歳代】平均値:1391万円・中央値:80万円 ・【60歳代】平均値:1468万円・中央値:210万円 二人以上世帯と同様に、単身世帯においても年代が上がるにつれて中央値が増加していますが、60歳代の中央値は「210万円」となっています。 さらに、他の年代でもほとんど中央値が100万円未満となっており、老後に向けた資産形成が十分にできていない現状がみてとれます。