桂ざこばさん 関西のご意見番的存在だった コメンテーターとしても活躍 軽妙で鋭い言葉で…
落語家でタレントの桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが喘息のため12日午前3時14分、自宅で死去した。76歳。所属の米朝事務所が公表し、芸能界から悲しみの声が寄せられている。死去した。76歳。大阪市出身。 【写真】88年、初代ざこばの墓前で襲名報告する桂朝丸(桂ざこばさん) 桂米朝さん(2015年死去)に入門し、1988年に二代目桂ざこばを襲名。ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」、同局「ざこば・鶴瓶らくごのご」NHK「バラエティー生活笑百科」、毎日放送「ちちんぷいぷい」など数多くのテレビ番組に出演。コメンテーターとしても活躍し、関西のご意見番的存在で、軽妙でありながら鋭いコメントでお茶の間の人気を集めた。 1963年、桂米朝氏に入門。「桂朝丸」として活躍後、88年に二代目・桂ざこばを襲名した。上方お笑い大賞、大阪市民表彰 文部科学大臣賞など、上方落語を代表する落語家の1人として第一線で活躍し続けた。 2017年5月には脳梗塞に加え、左中大脳動脈閉塞症と診断され、1カ月以上の治療を経て同年7月に舞台復帰した。 21年11月には「歩くと息が上がったり、しゃべるとすぐに咳き込む」などの症状が出たため高座を休演し、翌月に復帰。持病の喘息に加え、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を併発していたことを明かしていた。 22年9月に三遊亭円楽さんの訃報には、若い頃から「二人会」を開くなど親交の深かった円楽さんをしのび「私が脳梗塞になってからはしょっちゅう電話で励ましてくれ、背中を押してくれる気配りのできる人だった」と悲痛な思いを口にしていた。