高速道路の全国11か所を4車線化! 2024年度中に着手する区間はどこ?
暫定2車線区間はどんな基準で4車線化に選定される?
暫定2車線区間のうち、4車線化される優先整備区間はどのように選定されるのだろうか? それは、対面通行の暫定2車線区間約3400km※のうち、有料区間約1800km※の中から、以下の3つの観点から評価した結果で判断している。※2023年4月時点の数値 (1)「時間信頼性の確保の観点」……速度が25%以上低下する区間延長、年間での渋滞回数の2種を指標 (2)「事故防止の観点」……年間死傷事故件数、死傷事故率の2種を指標 (3)「ネットワークの代替性確保の観点」……年間通行止め時間、積雪地かつ最急勾配が4%以上、特定更新等工事、並行現道における課題(雨量等による事前通行規制など)の4種を指標 これらの調査データは3~5年を目処に最新データに更新され、この結果で大きな課題を抱える箇所を優先整備区間として選定されている。 優先整備区間約880kmのうち、4車線化の事業中となる延長は2023年4月時点で約400kmだ。道路整備の取捨選択には常に賛否の意見が付きまとうが、多くの課題を抱えている優先整備区間については、順調に事業が進むことを期待したい。
文=KURU KURA編集部