地元でのPR

また、別の日には落語会のチラシを置かせてもらうため、沼津市内にあるなじみの飲食店を訪問した笑えもんさん。 チラシを置かせてもらうなど熱心にPRに努めていた。 立川笑えもんさん： こんにちは。私、落語家の立川笑えもんなんですけど、以前も私の会に来ていただきまして、ちょっとお店の方に落語会を沼津でやっているんですけどチラシを貼らせてもらいたくて、いいですか？すみません

地元の飲食店

とはいえ、落語家としての知名度はまだまだだ。 店員： なかなか沼津から落語家さんって、ピンとくる人がまだいないから 立川笑えもんさん： 東京でやるのがみんな多いので、沼津でやる機会が少ないので 店員： しかもこんな身近な子が落語家さんになるなんて 立川笑えもんさん： またこうやって会えたのもめちゃくちゃうれしいです

満席の会場に意気込む笑えもんさん

迎えた2024年11月16日の落語会当日。 友人の協力を得ながら設営を終えると続々と人が訪れ、会場内はほぼ満席に。 立川笑えもんさん： 少しでも来てくれたお客さんに満足してもらえるように頑張りたい。きょうはいっぱい入ってくれてうれしい

2024年11月16日の落語会の様子

そして、いよいよ落語会の幕が開いた。 立川笑えもんさん（落語「宿屋の仇討」のセリフ）： 伊八 役「明日の朝、源兵衛さん、あなたは宿外れでもってターッと(切る仕草)」 源兵衛 役「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って、え、おれ切られるの？それを何とかしてって頼んだんじゃねえかよ」 伊八 役「あなたは切られます。で、お二人方は朋友と見えましたので助太刀をいたすであろうと」 源兵衛の仲間 役「しないよ、するわけないでしょ。助太刀？なにそれ美味しいの？」

熱演する笑えもんさん

笑えもんさんは稽古の成果を発揮するように、緩急をつけた話し方で聴衆を引き込む。 立川笑えもんさん（落語「宿屋の仇討」のセリフ）： 伊八 役「あなた様は三年前に奥方様と弟様を討たれてお金を盗まれ、その敵討ちでもって雨に打たれ風にさらされめぐりめぐって三年目、あの敵の憎き相手が源兵衛だと」 侍・万事世話九郎 役「異なことを申すな。拙者まだ妻をめとったつもりもないが、弟もいないがの」 伊八 役「え？御冗談ですよね、妻弟を討たれてその憎き敵の相手…」 侍・万事世話九郎 役「ああ、あれは座興じゃ、嘘じゃ」 伊八 役「…嘘？ちょっと待ってください。ついていい嘘とよくない嘘があるんでござますよ。見てくださいあの三人組。一晩中泣いて泣いて涙で泣き枯れておりますよ。頭をポンと後ろからたたいたら目の玉がポロンと転がるような具合でございますよ。それで我々一同一睡もしておりません。なんでそんな嘘をつくんですか？」 侍・万事世話九郎 役「なあにそれくらい嘘をつかんとな、拙者がよっぴて寝られんだろう」