キャサリン妃、名誉大佐を務めるアイルランド近衛連隊に閲兵式不参加を謝罪
アイリッシュ・ガーズ(アイルランド近衛連隊)名誉大佐を務めるキャサリン妃。がん治療のため、国王の誕生日を記念して開催される祝賀行事トゥルーピング・ザ・カラーの閲兵式に欠席することを発表していたが、連隊のメンバーたちに欠席を詫びる手紙を送っていたことがわかった。 【写真】「キャサリン妃」フォトギャラリー トゥルーピング・ザ・カラーは、毎年6月に君主の公式誕生日祝って開催される王室の公式行事で、その歴史は1748年までさかのぼる。王室メンバーが英軍近衛師団と共にパレードを行った後、バッキンガム宮殿に戻り、バルコニーからフライパストと呼ばれる英軍航空部隊による儀礼飛行を観覧する。今年は6月15日に開催される。 チャールズ国王の即位に伴い、アイルランド近衛連隊の名誉大佐に就任したキャサリン妃は、式典の前週、8日に行われる閲兵式に出席するのが習わしだが、今年は公務を離れているためこれを欠席。ジェームズ・バックナル中将が代理を務めた。 これを受け、8日にアイルランド近衛連隊が公式X(旧ツイッター)を更新し、連隊の様子とともに、キャサリン妃から届いたという手紙を公開した。 妃の紋章の入った便箋には、「トゥルーピング・ザ・カラーと謁見式を前に、どれほど連帯を誇りに思っているかお知らせしたくてこの手紙を書きました」と書かれ、「皆さんが今年、トゥルーピング・ザ・カラーのために何か月も訓練してきたこと、演習が一糸乱れず完璧になるよう何時間も費やしてきたことに感謝します」と記されている。 そして「皆さんの大佐であることはこの上ない名誉です。今年の謁見式に出席できないことを申し訳なく思います」と続け、隊員たちに謝罪し、代表として近く戻ることを心から望むと綴った。 文面の最後には直筆で連隊の標語「Quis Separabit?(誰が我々を引き離せるだろうか?)」と書かれ、「キャサリン大佐」とサインが添えられている。 連隊はこの手紙に、「今朝、我らが大佐、皇太子妃殿下より手紙をいただき、深く感動しています。妃殿下のご回復とご多幸をお祈りします」と反応。妃の呼びかけに対し、同じく「Quis Separabit?(誰が我々を引き離せるだろうか?)」と応えている。 妃が閲兵式を欠席することは王室から5月30日に発表されていたが、トゥルーピング・ザ・カラーへの参加の有無に関しては、今のところわかっていない。