【プレビュー】阪神タイガース佐藤輝明の一発に期待、横浜DeNAベイスターズ小園健太がデビュー予定ほか | セ・リーグ | プロ野球
4月9日~11日に開催されるセ・リーグ開幕カードの見どころを紹介。
東京ヤクルトスワローズ vs 読売ジャイアンツ
ヤクルトは主砲の村上宗隆が、打率こそ.259と及第点の数字を残しているが、肝心のホームランがまだ出ていない。開幕からのノーアーチは36打席を数えており、これは自己ワーストを更新する数字だ。また、勝負どころで歩かされるケースも見られる。九州の地で待望の初アーチがほしいところ。 門脇誠、佐々木俊輔ら若手の積極的な起用が目立つ巨人で、萩尾匡也(熊本出身)も負けじとアピールを続けている。プロ2年目の23歳は4月3日の中日戦でプロ初アーチを放つなど、チームの9試合中8試合で出場とコンスタントに出番を与えられている。これで2022年のドラフトで入団した野手は門脇、浅野翔吾と全員が一軍の舞台でホームランを打ったことになり、彼らの出世レースからますます目が離せない。
横浜DeNAベイスターズ vs 中日ドラゴンズ
開幕から3カード連続の勝ち越しと、見事なスタートを切ったDeNA。投手陣で楽しみな存在がいる。2021年のドラフト1位で入団した小園健太だ。過去2年はファームで修練を積み、一軍での登板はなかったが、4月10日の試合でついに一軍デビューを果たす見込み。オープン戦から好調で、4月4日のイースタンリーグの日本ハム戦でも5回無失点と上で投げる準備は整っており、公式戦初登板初勝利を目指す。 対する中日もここまで5勝1分け3敗と貯金2を記録。昨季の同時期が2勝6敗だったことを考えると、上々の滑り出しだ。細川成也が今季もパワフルな打撃で打線を活気づけている。4月2日の巨人戦で今季初安打となるホームランを皮切りに先週はリーグトップとなる3ホーマーを量産した。昨季は古巣のDeNA戦では打率.244・3本塁打、ハマスタでは打率.171・1本塁打と抑えられており、今年こそはかつての庭で大暴れすることができるか。
阪神タイガース vs 広島東洋カープ
先週の阪神主催試合として行われたDeNA戦は京セラドームで開催されたため、この広島3連戦が甲子園球場での開幕シリーズとなる。今年は甲子園開場100周年となる記念の年で、阪神ナインとしては100歳を迎えた我が家でのシーズン最初の試合を落とすわけにはいかない。開幕から不振が続いていた佐藤輝明に当たりが出てきた。先週のヤクルト3連戦では初戦の延長10回に決勝点となる今季第1号を放ち、翌日は7回に勝ち越し2ランをたたき込むなど、2試合連続でホームランを記録した。昨季は24本塁打中13本を甲子園で放っており、昨年に続きチームの甲子園第1号はこの男のバットから生まれるのか注目だ。 昨シーズンの広島は阪神戦で9勝1分け15敗とセ・リーグ球団では唯一負け越しており、今季初対決で苦手意識を払拭しておきたい。打線は開幕から1試合を除き4番の重責を担っている堂林翔太が、打率.320と好調をキープしている。長打はまだ二塁打が1本あるだけだが、7試合中3試合でマルチ安打とコンスタントにヒットが出ており、堂林の前にランナーをどれだけためられるかが勝敗の鍵になりそうだ。
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