古墳群から出土した黄金製品。首都ウファにある考古学の研究施設
世界最大の国土面積を有するロシア連邦。その広大さゆえに多くの民族、文化が共存している。モスクワから東へ約1000km、ヨーロッパとアジアの地域を分ける境界線とも言えるウラル山脈の南部に位置する、東西の文化が融合するバシコルトスタン共和国を訪ねた。
首都ウファにある、ロシア内でも有名な考古学と民族史を研究する施設を訪ねた。 ルネサンス様式の趣のある建物は研究施設と共に博物館も兼ねており、考古学や民族史だけでなくイスラム教やロシア正教など宗教の研究をもしている。展示室の一つには、紀元前4世紀サルマタイ(サルマート)文化のクルガン(古墳)群の一つであるフィリポフ・クルガン群から発見された多くの黄金製品が展示されている。 また、民族に関しての歴史や衣装も多く展示されている。バシコルトスタンはおよそ140の民族がいるといわれる超多国籍の共和国。これはロシアでも2番目に多いらしい。(つづく) ※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<バシコルトスタンの旅>倉谷清文第13回」の一部を抜粋しました。 (2018年9月撮影・文:倉谷清文)