巨人が4連勝、初の単独首位に 5月不調の主将・岡本和が2発
◇巨人4-3ヤクルト(11日) 主将のバットに快音が戻ってきた。巨人の岡本和が今季初の2打席連続本塁打。5月の打率は1割台、直近の5試合は16打数1安打と不調が続いていただけに、「迷惑をかけないよう早く打ちたいと思っていた」と淡々と振り返った。 先制された直後の二回だった。2ボールから外角高めのカットボールを、やや泳がされながらも左中間席へ運ぶ同点ソロ。1-1の四回1死一塁では、外角低めの直球をバックスクリーン左にたたき込んだ。計3打点の活躍に、ベンチの阿部監督も脱帽、頭を下げて出迎えた。 状態が上向いてきたチームにあって、4番は波に乗りきれていなかった。「(打撃成績は)落ちてますよね。試合に出る以上は何とかしないといけない」。映像を見るなど黙々と試行錯誤を重ねた結果が、ついに昨年8月6日の広島戦以来となる複数本塁打に表れた。指揮官は「いいきっかけになってくれればいいな」と復調を期した。 先発の菅野は要所を締めて4勝目。投打の主役が力を発揮し、4連勝で今季初の単独首位に浮上した。「ここから打てたらいい」と岡本和。主砲が乗れば、チームはさらに勢いづく。(川峯千尋)