「デンマークではどの家にもあります」 “名物”は日本ではそこまで普及していない? 「ぜひ買ってみて」
日本にやってくる外国人観光客は、母国とは異なる文化や食事を楽しみにしています。一方で、交流を通じて、自国のカルチャーを紹介することも少なくありません。デンマーク・コペンハーゲンからやってきたサイモンさん、イオスフィンさんに詳しい話を聞きました。 【写真】「小さい頃、みんな遊んでいました」…デンマークでは定番の“名物”、実際の写真 ◇ ◇ ◇
「ジブリ」が大好き 日本語も勉強中
サイモンさん、イオスフィンさんは2週間の予定で日本に滞在。東京、京都、大阪、奈良を巡り、再び東京に戻ってきました。 日本を旅先に選んだ理由は、「ただ好奇心からです」とサイモンさん。 「文化、食べ物、ショッピング……私たちはジブリが大好きだから。共通の魅力がある。超自然的なもの、妖怪、そういうものが好きなんだ。あとアニメや漫画も見る。日本はポップカルチャーや伝統文化も魅力的だと思う」 ジブリ作品の『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』はお気に入り。さらに、デンマークでは『ドラゴンボール』や『ポケットモンスター』も人気を集めているといいます。「妖怪」つながりでは『ゲゲゲの鬼太郎』や『妖怪ウォッチ』も知っていて、かなりの博識です。 背中全体に着物を着た九尾の狐、腕に般若、胸に虎のタトゥーも入れており、「日本の伝統的なタトゥーを入れています」と笑顔。「虎は日本人、腕はイタリア人、ほかはオーストラリア人が彫ったんだ。でも日本風にしてる。インスピレーションを受けているんだ。できる限り、いい感じにしてると思う」と続けました。 一方、イオスフィンさんは日本語を勉強し始めたばかりで、「とても難しいけど、美しい言語。とても賢いわ。ヨーロッパの言語よりも理解しやすいし、とても構造化されています。良い言語です」と興味津々です。滞在中、多くの日本人と交流し、温かみに触れたと感激の様子でした。 日本人はデンマークと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。 ドイツの北に位置する北欧の国で、美しい景色が有名です。「人魚姫」や「マッチ売りの少女」を書いた童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンやデニッシュパンも知られています。 また、おもちゃでは今や世界に普及している「レゴブロック」の発祥国でもあります。 イオスフィンさんは「小さい頃、みんなレゴで遊んでいました。大きなレゴケースを持っていて床に並べて組み立てていました。デンマークではよくあることです」。 サイモンさんも「たいていどの家にもあります。クリスマスプレゼント、誕生日プレゼント……何年にもわたってコレクションをもらうような感じです。レゴ工場はビルンというところにあります。私たちが住むコペンハーゲンから数百キロ離れています」と説明しました。
「値段も手ごろだし、いい会社だよ」
日本でもレゴは子どもたちにとって人気のおもちゃの一つです。保育園に置いてあるところも珍しくありません。大人用もあり、大学で研究を重ねるサークルもあります。魅力にハマれば、どんどん熱中する中毒性も備えています。 ただ、もちろん、デンマークほど一般的ではありません。 「日本人もぜひ買ってみて。値段も手ごろだし、いい会社だよ。そう思うよ」とサイモンさんはお勧めしました。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム