酒田・刈屋産の梨使用ワイン、今季も 豪雨で園地被害、販売こぎ着け
庄内地域の酒販店などでつくる庄内酒彩倶楽部(くらぶ)(池田吉伸会長)は20日、酒田市刈屋地区特産の梨を原料とした発泡性ワイン「梨のデアノイエ」を300本限定で発売する。7月の大雨で梨の園地が被害を受けたが、甘く大きい実を確保し今季も販売にこぎ着けた。 豊水とラ・フランス計500キロの供給を受け、オードヴィ庄内(酒田市)が製造した。19日に同社で発表会が開かれ、池田会長が「台風の風で傷が付き出荷できなくなった梨を使って2004年にワイン造りが始まった。今年7月には大雨の被害があったが、契約通りの量を確保してもらった。例年通り良い仕上がりになっている」と述べた。 デアノイエはドイツ語で「新酒」の意味で、毎年同倶楽部が企画し販売している。酵母の働きを止めた上で炭酸ガスを入れて瓶詰めした。梨の香りが立つ上品な甘みと生搾りジュースのような濃厚な味わいに加え、微発泡で爽やかさも感じられるという。1本750ミリリットル入り2050円。アルコール度数は6%。要冷蔵。同倶楽部加盟6店舗とやまがた酒彩倶楽部の加盟店で取り扱う。問い合わせは武田庄二商店酒田支店0234(22)6331。