【プレビュー】19位札幌がホームで3位鹿島と激突!勝利の鍵を握るのは、互いの攻撃陣 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月25日から26日にかけて第16節が開催。札幌ドームでは、北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズの一戦が行われる。 ●【動画】ACL特別編:どん底からアジアの頂点へ -ポープ・ウィリアムの覚悟-
両者の置かれている立場は対照的だ。 札幌は、第14節でジュビロ磐田を下して7試合ぶりの勝利を飾り、待望の2勝目をマークしたが、前節は柏レイソルに敵地で1-2と惜敗。前半に先制点を許したが、後半の立ち上がりにMF駒井善成の初ゴールで同点。その後も逆転への攻勢を強めたが、最終的には後半アディショナルタイムに勝ち越され、連勝とはならなかった。 また攻撃陣ではチームトップ3ゴールのFW浅野雄也が磐田戦で左ハムストリング肉離れで負傷。前節は、リーグ初先発のFWキム・ゴンヒを最前線で起用したが、高さと強さを兼ね備えた韓国人ストライカーの特長がいい形で現れ、同点弾も左サイドからのクロスで高さを活かす形から生まれたものだった。ここまで開幕から複数得点を奪ったのはわずか1試合。本来の強みを取り戻す意味でもターゲットマンにかかる期待は大きい。 またもう一人のキーマンは、MFスパチョークだ。一時期はメンバーから外れた時期もあったが、直近7試合に先発。その間に1ゴールとチーム最多の3アシストをマークし、着実にコンディションを上げている。あとは勝敗に繋げる仕事を果たせるか。前節も惜しいシーンはあったが、仕留め切れなかった。7試合ぶりのゴールでチームを勝利に導けるか注目の存在だ。 敵地に乗り込む鹿島は5月のリーグ戦で4勝1分と無敗を維持。前節は、試合開始前の時点で首位に立っていたヴィッセル神戸と対戦し、大卒ルーキーのDF濃野公人の決勝点を逃げ切って3度目の連勝を飾った。現状、首位のFC町田ゼルビアとは勝ち点「3」差と射程圏内に入っており、他会場の結果次第では首位と勝ち点で並ぶ可能性がある一戦だ。 また直近の公式戦では札幌に対し、8試合負けなし。通算成績でも20勝6分3敗と鹿島が大きく勝ち越しており、相性の良い相手だ。ただホームでは4試合連続で3得点以上を奪う快勝を飾っている一方で敵地では、昨季が1-0、その前は3試合連続ドローと苦戦を強いられてきた地でもある。札幌の地で行われる今節も一筋縄ではいかないゲームにはなるだろう。 その中でキーマンはFW鈴木優磨だ。ベルギーのシント=トロイデンVVから復帰した22シーズン以降、対札幌戦では出場した全3試合でゴールをマークしてきた”お得意様”。前節はゴールという結果は残せなかったが、改めてクオリティーの高さを証明。5月はここまで4得点と調子を上げているエースが5月最後のリーグ戦でシーズン2度目の3連勝へ導き、チームをさらに勢いづかせることができるか。今節もエースにかかる期待は大きい。 水曜日に行われたJリーグYBCルヴァンカップでは、町田に敗れ、一つ目の国内タイトルの可能性を失った鹿島とJ3のAC長野パルセイロに苦しみながらもPK戦の末に勝ち切り、次のラウンドへ駒を進めた札幌の一戦。お互いに中2日でのリーグ戦となる過密日程で勝ち点3を掴むのはどちらになるか。25日、14時にキックオフする一戦に注目だ。