筧美和子の写真集『ゴーみぃー』に連なる物語。8月29日(木)から写真展を開催!「佐内さんの写真に私らしい私が写っている。それがすべてかなって」
筧美和子(かけい・みわこ)が8月5日(月)発売『週刊プレイボーイ34・35合併号』のグラビアに登場。4月末に刊行された写真集『ゴーみぃー』の熱は冷めないままで。8月29日(木)から始まる写真展に向けて、新たに撮り下ろし。アフター『ゴーみぃー』の物語が始まる。 【写真】筧美和子のグラビア * * * ■日常と地続きの写真関係 ――写真集『ゴーみぃー』の発売から約3ヵ月。8月29日(木)から始まる写真展(東京・勝どき、@btf)に向けて、久々に写真家・佐内正史さんとの撮り下ろしが実現しました。 筧 今回、週プレに掲載されているカットは、すべて佐内さんの事務所で撮影していただいたものです。写真集の制作期間中、撮影や打ち合わせで何度もおじゃました場所だったので、またこうして写真を撮られているのが不思議な感覚でした。 ただ今回は、写真集のとき以上に何も考えずカメラの前に立てていた気がします。写真集から続く佐内さんとの関係性があるから、私も思い切り身を委ねられたんだと思います。 ――前回のインタビューで写真集について伺ったとき、佐内さんと頻繁にお会いしては何度も答えのない会話を重ね、その場の流れでゆるりと撮影することもあったとお聞きしました。その関係性は今も変わらず? 筧 発売後にトークイベントをさせてもらったとき、久々に佐内さんとお会いして、合間の時間にビルの屋上で写真を撮ってもらったんです。佐内さんとご一緒するきっかけは写真集だったけど、今となっては、そういう目的があってもなくても関係ないというか。 もちろん、写真集を作っているときほど会う頻度は多くありませんが、ふたりのコミュニケーションの中に自然と写真が挟まっている感じは、今もずっと変わらないですね。 ――ステキですね。会ったから撮る......写真とは、本来それくらい日常と密接なものなんだと実感します。 筧 佐内さんは特に、日常と写真が地続きな方だと思います。だからなのか、佐内さんにお会いすると、毎回、佐内さんの写真の世界に迷い込んだ感覚になるんですよね。私が普段過ごしている日常とは違う空気の流れを感じます。 安心感もあるけど、すべてを見透かされているような緊張感もある。素直に向き合ってくれているのが伝わってくるから、私も素直でいようと思わされるんです。 ――そんな気持ちの入った写真集を経て、筧さん自身に変化はありましたか? 筧 デビュー時から私を育ててくれたグラビアに対する自分なりの答えを見つけたい。そんな思いで、30歳の節目に約7年半ぶりの写真集に挑戦しました。 いまだにハッキリとした答えはわからないけど、佐内さんの写真に私らしい私が写っていることがすべてなのかなって。明確な答えを求める感じは、すっかりなくなりましたね。 ただ、仕事でも私生活でも、自然と心が躍る瞬間があることを忘れちゃいけないなと、あらためて思うようになりました。 簡単じゃないけれど、求め続けていればそういう瞬間は必ずやって来る。『ゴーみぃー』は、私にその意識を思い出させてくれる、佐内さんの優しい念が入ったお守りみたいなものなのかもしれません。