「鹿児島県警の公益通報者を守る会」発足 弁護士や県議、大学教員ら44人出席 隠ぺい疑惑の真相解明へ「百条委設置を求め続ける」 鹿児島市
鹿児島県警の不祥事を受け、問題意識を共有しようと、弁護士や県議、大学教員ら有志が9日、「鹿児島県警の公益通報者を守る県民の会」を発足させた。鹿児島市で開いた設立総会で、野川明輝前本部長による隠蔽(いんぺい)疑惑の真相解明と、調査特別委員会(百条委員会)設置を県議会に求め続けることを確認した。 鹿児島県警の「何」に県民は失望しているのか…「発覚後の不適切な態度への不信だ」と指摘する県議に、本部長は「警察官が法を破ったことだ」…かみ合わぬ議論、説明は抽象論に終始した
44人が出席。発起人らは一連の不祥事の概要や県警の議会答弁などを説明し、県警に求めていく項目を討論した。県民連合の上山貞茂議員(同市・鹿児島郡区)は「真相解明には当事者から聴取し、多角的に議論する場が必要」と訴えた。 2003年の志布志・県議選事件で逮捕され無罪となった元県議中山信一さん(79)も登壇。「県民一人一人が組織を監視する視点を持たなければ、県警は変わらない」と述べた。 参加した鹿児島市原良4丁目のフリーランス古井美有さん(28)は「不祥事を知る権利がある。情報開示に消極的な県警に対し、声を上げることが大切だと思った」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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